アレックス・マルケスは、兄マルク・マルケスとの激しいバトルを振り返り、「全力で挑んだ結果の2位に満足している」と語った。兄マルクがアンヘル・ニエトの90勝に並んだことに対しても「彼に相応しい結果」と称賛を送った。 レース序盤は良いスタートを切り、ターン3でペッコに仕掛けられながらも抜き返す場面もあった。タイヤ選択には苦悩しつつもミディアムリアを選択した。マルクに抜かれた後は限界でプッシュする中で2位を受け入れたと語る。

アレックス・マルケス
「マルクの走りも素晴らしかったですし、アンヘル・ニエトの記録に並んだことは彼に相応しい結果だと思います。今日は良いスタートでした。ペッコがターン3でアタックしてきましたが、その後に抜きかえすことが出来ました。」
「今日は序盤から調子が良かったですが、スタート前はタイヤ選択に関しては悩みました。最終的にはマルク、ペッコ同様にミディアムリアを選択しました。マルクはターン1でミスをしたので前に出て、ギャップを広げることが出来ました。」
「マルクにターン5でアタックされた時に、ここでプッシュしようとをしかけようと思いました。自分も限界でプッシュして38秒3でしたがマルクは38秒2という状況でした。本当に限界ですべてのコーナーで転倒しそうになっていましたし、2位を受け入れました。」
「マルクは最後の段階で限界のラインを超えて走ることが出来ていますが、自分はまだ足りていません。いずれにしても今週末の内容には満足しています。MotoGPで発揮出来ているレベルに満足していますが、このバイクは自分のライディングスタイルにすごくマッチしていますね。走行が本当に楽しいんです。チームの仕事も素晴らしく、Ducatiのサポートも最高です。MotoGPの舞台でマルクとバトル出来ることが嬉しいです。」
「タイもここでもトラックには合っていると言える状況でしたが、マルクはタイでは完全に別のレベルの走りをしていました。今後走るサーキットでどの程度接近出来るかわかりませんが、引き続きレースごとに楽しみにながら改善していきます。金曜から日曜にかけて全力で結果を残すこと、あまり遠い未来を考えずに集中していきたいです。」
「マルクへの尊敬が行き過ぎてレースで抜けないのでは?と多くの記者が言ってきますが、これは全力で走っている自分、チーム、スポンサーに対して失礼な質問です。彼は自分の兄ですから、オーバーテイクする際は余計に注意して抜くことは間違いありませんが、彼に関して弟としてそしてライバルとして彼のことを知っているからこそ、彼の素晴らしい点を語ることに対しては抵抗はありません。」
「それに彼のほうがある面で自分より優れていることを認めることにも抵抗はありません。常に学習をして全力で走っていますから、自分がマルクに対して尊敬のあまり全力ではないといった風潮はいい加減にやめて欲しいと思います。」
「今日はマルクもスピードがあり、自分も全力を尽くす中で2位で満足しています。彼のほうがいくつか優れている点があることは事実ですが、そこに対して改善をしていこうと常に努力しています。」
(Photo courtesy of michelin)