ロレンソ選手の転倒後、最終ラップまでレースをリードしたペトルッチ選手。最終ラップではチャンピオンシップを気にするマルケス選手が仕掛けてこないことを願っていたようですが、考えが甘かったと語ります。なお、今後のレースはDucatiからチームオーダーが出るかもしれないとのこと。

Q

「金曜にもしマルケスとミサノで最終ラップにバトルが出来ると伝えていたら喜んだと思いますが、ここまで接近した形でのレースだと、もう少しで勝てたという意味で複雑な心境でしょう。」

サンマリノGP2位 ダニロ・ペトルッチ

「まさにその通りです。入り混じった気持ちですよね。レースは序盤は路面が実に濡れていましたが、プッシュ出来る部分で他のライダー達を抜きました。それからリズムを作ったわけですが、マルケスがずっと後ろにいることはわかっていました。サーキットのスクリーン上でも彼がいるのはわかりましたしね。ですから自分に”このままの位置を維持して走ろう”と言い聞かせて走っていました。残り2周で再びプッシュをしました。しかしあと2周時点の最終コーナーでマルケスが自分を追い抜いて、自分もターン4で抜き返そうとしたんですが、あやうく転倒するところでした。この2位に関しては残念だという気持ちもありますが、彼のほうが今日は強かったですね。ただ彼に最終コーナーで抜かれてしまったわけです。これに関しては後悔はありません。彼のほうが速かったわけですから優勝に相応しいと思いますよ。」

 

Q

「今日はロレンソが転倒しましたが、あなたは彼が転倒した後もプッシュを続けていました。その中でナーバスになることはあったのでしょうか?」

ダニロ・ペトルッチ

「ホルヘが転倒したのは、このトラックの中でも最も難しい箇所でした。自分もあと8周という場面でリアが流れて転倒しそうになったんです。あの時は本当に危なかったですね。”これは転倒する。。”と思ってなんとか持ち直したんです。自分は今日は失うものは何もありませんから、最終ラップでマルクがタイトル争いを考えてアタックしてこないことを願っていました。ただ、これは間違いでしたね(笑)」

 

Q

「マルケスの最終ラップのタイムである47秒0についてどう思いますか?あなたよりも1秒2も速いタイムで、あなたも同様にプッシュしていたわけです。これに関してはどう思いますか?」

ダニロ・ペトルッチ

「本当に凄いですね。ターン4で彼を抜き返そうとしたんですがそこで転倒しそうになったんです。彼はその後ターン8でふくらんで走っていたんですが、それが彼がラインを維持するのに役立っていました。それから全てのブレーキングで彼はワイドになっていたんですが、どうしたのか全くわかりませんが彼は最速タイムを記録したんです。ですから今日は彼のほうが速いということに納得したんです。」

 

Q

「今年はイタリアのレースで2回表彰台を獲得しています。Ducatiからもボーナスがあると思いますが。次のアラゴンに関してはGP17はどうか、またトップ2人のポイントが並んでいることについてはどう思いますか?」

ダニロ・ペトルッチ

「アラゴンは自分のお気に入りのトラックでもあります。今日はドヴィを助けることが出来ませんでしたが、これからのレースではそういうことも出来ればと思います。ただ、今日のレースでマルケスは、彼はどんなリスクをとっても優勝したいのだということを見せました。恐らく次のレースではDucatiからチームオーダーについて話があると思います。好きなトラックであるアラゴンで力強い走りをしたいですね。」

(Photo courtesy of Pramac Ducati)