ホルヘ・マルティン 2025年末でアプリリア離脱の可能性を示す

ホルヘ・マルティンがアプリリアとの契約を巡って明確な立場を示した。現在の契約は2025年シーズン末まで有効であり、即時の契約破棄ではないことを強調する一方で、2026年以降の自身の去就については「自由になる権利を契約上留保している」と明言。これは契約時に合意された条項に基づくもので、条件が満たされなかった場合にはマルティン側が将来を決定できるというオプションを行使する構えだ。

本人は「誠実に、明確に行動している」と強調しつつ、アプリリアとの2025年末での決別を示唆。「お互いにもう一度チャンスを与える可能性」も示唆しており、2026年に向けた去就は依然として流動的な状況にある。

ホルヘ・マルティン

「アプリリアとの状況について、ファンの皆さん、メディアの皆さん、そして私のキャリアを追いかけてくれている全ての方々に、明確な説明をさせていただきます。」

「自分は一度も契約違反をしたことはありません。契約を結んだ際、ある特定の条件が満たされなかった場合、2026年に向けて自分の将来を選ぶ権利を留保する、ということをアプリリアと合意していました。これはアプリリアからの契約オファーを受け入れるために不可欠な条件でした。」

「昨年マニュファクチャラーを変更する決断をしたとき、自分にとって重要だったのは、実戦状況でバイクをテストし、チームやその作業手法を理解する機会を持つことでした。これにより、1年ではなく2年契約を安心して結べると考え、その条件を契約に盛り込んだのです。」

「契約で定められた日付までに決断を下さなければならない状況に直面し、2026年シーズンに向けて自由になる権利を行使する決断をしました。常に敬意と明確さを持って行動しており、プロアスリートとして自分の未来をコントロールすることだけが目的です。」

「残念ながら、転倒によって発生した状況は、我々の合意に直接関係はないものの、このフェーズに影響を与えてしまいました。そのため常にアプリリアと対話を続け、復帰後の数戦に渡ってこの判断期間を延長する可能性を模索してきました。目的は、両者がもう一度お互いを試し、2026年に向けた決断をする前に納得できる状態にすることです。」

「自分は常にアプリリアに対して誠実であり続けてきました。バイク、チーム、そしてプロジェクトに関わる全ての人々の努力を評価してきました。自分が望むのは、当時アプリリアと合意した意志と精神を尊重していただくことだけです。」

「対立も、非難もありません。ただ、困難な時期と深刻な怪我を経た今、明確な視野を持って前を向き、オン・オフ両面でベストを尽くし続けたいと思っています。」

(Photo courtesy of michelin)