5月28日(水)、ミサノ・ワールド・サーキットでのテストが終了。パタ・マクサス・ヤマハのジョナサン・レイとアンドレア・ロカテッリは、2日間で合計300周以上を走行し、開幕目前のエミリア・ロマーニャ・ラウンドに向けて充実のテストを終えた。
天候は概ね晴れ。初日の終了30分前に小雨が降ったものの、大きな影響はなく、各陣営ともレースセットアップや新パーツの検証に集中できる理想的なテスト日和となった。
6度のワールドSBK王者であるレイは、2日目だけで99周、合計175周を走破。今月初旬のケガからの復帰後、初の本格的なテストだったが、レースシミュレーションも含めて好調な走りを見せ、マシンへのフィーリングも向上した。
一方のロカテッリは、自身2度目の“ホームラウンド”となるミサノに向け、R1のセットアップと多岐にわたるパーツテストを実施。路面グリップの変化に対応するための準備も進め、予選タイヤでもラップタイムを向上させた。
ジョナサン・レイ(1分33秒019)
「今日はとても良い一日になりました。テスト項目やレースシミュレーション、タイムアタックなど、予定していた全てをこなすことができました。レース週末のようなプレッシャーがない中で、普段は試さないようなことにも取り組むことができて、本当に貴重な2日間になりました。R1に対するフィーリングもかなり良くなってきており、予選用タイヤでも自己ベストを更新できましたし、レースタイヤでも良いタイムを出すことができました。」



「もちろん、まだギャップを詰める必要はありますが、セットアップの面では確実に進歩が感じられました。今日は100周以上を走行し、段階を追って着実に前進できていると思います。2日間にわたって懸命に作業をしてくれたチームの皆に心から感謝しています。多くの変更をこなしてくれましたが、文句ひとつ言わず、ミスもありませんでした。数週間後のレースが楽しみですし、しっかりと準備を整えて臨みたいと思います。」
アンドレア・ロカテッリ(1分33秒159)
「R1のセットアップに集中して作業を進め、最終的には良いベースが見つかりました。予選用タイヤでは少しタイムを向上させることができましたし、レースペースも大きく離れているわけではありません。ただ、もう少し改善が必要だと感じています。」
「とはいえ、レース週末はまた違った展開になると思いますし、全員が同じタイヤで走る中での戦いになるので、この方向性を維持しながら、さらにもう一歩前進できるよう取り組んでいきたいです。今、自分たちがどこで苦戦しているのかは明確なので、そこをしっかりと詰めて、ベストなセットアップでレースに臨めるよう努力していきます。レース週末には全力を尽くして、できる限りの成果を目指したいと思います。」

