ヤマハ・モーター・ヨーロッパ(YME)は、ニッコロ・カネパ氏が同社モータースポーツ部門のロードレース・スポーティングマネージャーに就任することを発表した。カネパはワールドSBKのスポーティング業務を担当し、これまでこの役割を担っていたアンドレア・ドゾーリ氏はモータースポーツ部門マネージャーに昇進した。
キャリアと新たな役割
ニッコロ・カネパは現在、ヤマハのワールドSBKプロジェクトでライダーコーチ兼開発ライダーを務めると同時に、ヤマハの公式耐久世界選手権(EWC)チーム、GMT94ヤマハやヤマハ・オーストリア・レーシングチーム(YART)でのレース活動を行ってきた。
MotoGP、ワールドSBK、Moto2、ワールドSSP、MotoEでの経験を持ち、イタリア人として最も成功を収めたEWCライダーであるカネパのキャリアは20年以上にわたり、世界選手権の舞台で輝かしい功績を残しています。2016年にヤマハに加入して以来、EWCでのレースとワールドSBKのテストライダーとして活躍してきた。
2度のEWCチャンピオンであるカネパは、今年初めにプロライダーとしての引退を発表し、ボルドールでの最後のEWCレースではヤマハのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献した。
新たな役割としてじゃ、ヤマハ欧州のワールドSBKおよびEWC活動のスポーティング面を統括する。一方、技術面はリカルド・ティスキ(YMEモータースポーツ・ロードレース・テクニカルマネージャー)が引き続き担当し、両氏はアンドレア・ドゾーリ部門マネージャーの指揮下に入る。
アンドレア・ドゾーリ
「ニッコロがレースを引退しても、ヤマハファミリーの一員としてロードレース・スポーティングマネージャーの役割を担ってくれることを非常に嬉しく思います。ヤマハでの9シーズンにわたりEWCのライダーとして活躍し、ワールドSBKの開発ライダーを務めてきた彼は、ワールドSBKとEWCのプロジェクトを非常によく理解しています。」
「ライダーコーチとしても優れた対人スキルとマネジメント能力を発揮しており、次のステップでもその能力を存分に活かしてくれるでしょう。 彼はすでにチームやライダー、FIM、選手権プロモーターとの強い関係性を築いており、技術面を担当するリカルド・ティスキとともに強力なマネジメントチームを形成してくれると確信しています。」
(Photo courtesy of yamaha)