MotoGP第8戦アラゴンGPに向け、ドゥカティ・レノボ・チームがスペイン・モーターランド・アラゴンへと向かう。このテクニカルなコースは、左コーナーが10か所存在し、ドゥカティのデスモセディチGPが過去に4勝、直近3年連続で勝利を収めている。2010年にはケーシー・ストーナーが初優勝、2021年にはフランチェスコ・バニャイアがドゥカティ加入後初勝利、2022年にはエネア・バスティアニーニ、そして昨年はマルク・マルケスが両レースで完全勝利を飾った。

マルケスは現在、総合ポイント196でランキング首位。ル・マンとシルバーストンでは勝利こそ逃したものの、難しい展開を巧みに乗り切り、貴重なポイントを積み重ねてきた。得意のアラゴンでさらなるポイント拡大を狙う。月曜日に予定されている公式テストでも、今後に向けた重要なセットアップを進めていく。

一方、ランキング3位(124ポイント)のバニャイアは、ここ数戦苦戦を強いられているが、原点とも言えるアラゴンで再浮上を期す。2021年に自身初のMotoGP優勝を記録した思い出深いこの地で、再び勝負勘を取り戻す構えだ。

マルク・マルケス

「ここ2戦は勝てなかったですけれど、どちらも予期せぬ展開をうまくマネジメントできて、大事なポイントを稼ぐことができました。アラゴンは相性の良いサーキットで、左コーナーが多く、ライディングスタイルに非常によく合います。これまでここで何度も勝ってきたし、常に競争力を発揮できているので、今週末もベストな形で臨み、月曜のテストでも次戦以降に向けた準備をしっかり進めます。」

フランチェスコ・バニャイア

「直近2戦は本当に厳しいものでしたが、その中でも必死に取り組んできましたし、今週末も同様にアラゴンで懸命に作業を続けます。このサーキットは自分にとって特別な場所です。MotoGP初優勝の舞台であり、ドゥカティ・レノボ・チームでの初勝利もここでした。しかもマルクとの美しいバトルの末の勝利です。あの時の感覚を思い出しながら、再び競争力を取り戻すために集中していきます。」

(Photo courtesy of Ducati)