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ハーレーダビッドソンがMotoGPと新シリーズ始動へ 世界を舞台に“バガーレース”が開幕

世界最高峰のモーターサイクルレースに、新たな異色のカテゴリーが加わる

ハーレーダビッドソンとMotoGPがタッグを組み、2026年に新たなグローバル・レーシングシリーズをスタートさせることが発表された。使用マシンは、「ロードグライド」をベースにしたレース仕様のバガーモデル。ハーレーならではの圧倒的存在感と、MotoGPのスピードとスリルが融合するまったく新しいレース体験が実現する。

このシリーズは全12レースで構成され、ヨーロッパおよび北米で開催される6つのMotoGP™イベントの週末に併催。1ラウンドにつき2レースが行われる予定で、6〜8チームが2名のライダー体制で参戦。ハーレーダビッドソン・ファクトリーレーシングの支援も受ける本格的なシリーズとなる。

モトアメリカ ハーレーダビッドソン・ファクトリーチームのカイル・ワイマン、ジェームズ・リスポリ、ブラッドリー・スミスらの参戦のアナウンスは現時点でないが、写真を見る限りはファクトリーチームとしての参戦が予定されていると考えて不思議はないだろう。

アメリカ版「キング・オブ・ザ・バガーズ」との明確な違い

アメリカの「MotoAmerica キング・オブ・ザ・バガーズ」は、ハーレーダビッドソンに加えてインディアンが参加するマルチブランドの競技であり、レース用のモディファイ、車両ごとの特性に富む一方で、競争の均衡性に課題もある。それに対し、今回発表されたMotoGP版バガーレースは、完全な“ワンメイク”形式。

ハーレーダビッドソンが全チームにマシンを供給し、性能差を排除した状態で、ライダーの技量や戦略が勝負の決め手となるはずだ。この形式は国際イベントとしての公正性・演出性を高める狙いもあり、MotoGPの世界観と整合性を持たせた形と言えるだろう。

ハーレーダビッドソン会長兼CEO ヨッヘン・ツァイツ

「この新シリーズは、ハーレーダビッドソンのレーシング活動にとって大胆で革新的な一歩です。我々は120年以上にわたり、オンロード・オフロード両面でパフォーマンスを追求してきました。MotoAmericaの「キング・オブ・ザ・バガーズ」での活躍や、CVO RRやCVOロードグライドSTといった高性能モデルの開発を通じて、我々のパフォーマンスはすでに多くのライダーとファンの心をつかんでいます。この新たなグローバルシリーズで、ハーレーの新章が始まります。」

ドルナスポーツCEO カルメロ・エスペレータ

「ハーレーダビッドソンとの提携は、双方にとって魅力的なチャンスです。MotoGPの国際的なプラットフォームを通じて、ハーレーがグローバル市場により深く進出することが可能になります。このシリーズは、GPウィークエンドにまったく新しい色を加える存在となり、ファンにとっても忘れられないスペクタクルを提供することでしょう。」

今後の展開に注目

シリーズの正式カレンダーや視聴方法、参加チームの詳細については今後随時発表される予定。また、参戦希望者やスポンサー、メディア関係者向けの問い合わせ窓口も設置されており、関心のある関係者には門戸が開かれている。

お問い合わせ先:factoryracing@harley-davidson.com

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