クアルタラロ、難コンディションを制して表彰台獲得

予想外の7位スタートから、ファビオ・クアルタラロは冷静な判断と安定したペースでスプリントレースを走り切り、表彰台を獲得した。ウェットとドライが入り混じる難コンディションのなか、序盤から好感触を得ながらもタイヤのドロップを警戒。終盤にはファビオ・ディ・ジャンアントニオからの強いプレッシャーを受けながらも冷静に対処した。電子制御の面ではライバルに及ばないとしながらも、マシンとの一体感を手にした一戦だった。マルク・マルケスとの駆け引きも冷静に見極め、リスクよりも結果を優先した姿勢が光った。

不利な状況でもペースを維持した冷静なレース運び

「今日は完全に表彰台で終えることを想像していませんでしたし、予選7位も予想外でした。スプリントはFP2、予選よりもフィーリングが良くて嬉しい結果ですね。1周目からフィーリングが良かったんですが、正直なところ周回ごとにドロップを予期していました。しかしペースをしっかりと維持できました。最終ラップはファビオ・ディ・ジャンアントニオからのプレッシャーを感じていましたが、しっかりとコントロールが出来ました。」

難しいコンディション下で得た手応え

「最後はほぼ雨もやんでいきましたが、この変わりゆくコンディションでは苦戦しました。電子制御の観点ではまだライバルに及びませんから。いずれにしてもウェットコンディションで流れるようなフィーリングを得ることは難しいのですが、今日は感じることが出来ました。こういったフィーリングをこの先も感じたいですね。」

マルケスとの駆け引きを冷静に判断

「マルクに抜かれた後にバトルを挑むことが出来ましたが、マルクのほうが高速なことには変わりませんし、そうすることでタイムを失い、ファビオ・ディ・ジャンアントニオに追いつかれるほうが嫌でした。マルクは確かに抜いた後に転倒しそうになってはいましたが、良いレースが出来たと思います。」