LCRホンダ・チームは、ヨハン・ザルコとの契約を2026年と2027年まで延長したことを発表した。これにより、ザルコは2027年から導入される新たな技術レギュレーション時代に向けて、最初に契約を交わしたライダーとなった。
ザルコは過去2年間、ホンダHRCとのファクトリー契約のもとでLCRから参戦しており、日本メーカーから高い評価を受けている。ホンダは、豊富な経験と安定したパフォーマンスを武器にしたザルコとLCRのパッケージを、競争力のあるコンビネーションと位置づけた。
契約形態はこれまでと同様にHRCとの直接契約で、ザルコはファクトリーライダーとしての地位を維持。これにより、HRCワークスチームと同等の技術仕様を使用でき、開発アップデートも同時に提供される。
ザルコとLCRのコンビは、5月のル・マンでの劇的な勝利や、シルバーストンでの表彰台など、すでに確かな実績を残している。今後もこの体制で2027年まで共に戦うことが決まり、MotoGPの新たな章に突入する。

ヨハン・ザルコ
「今後2年間、LCRに残ることを発表できてとても嬉しいです。2027年に向けて大きな目標があり、素晴らしいチャンスがあるので、この契約は非常に重要です。2023年末にホンダと契約した時には、自分がこれほどの再起動感を得られるとは想像していませんでした。そのおかげで、再び2年契約を勝ち取ることができました。ルーチョやチームと共に1勝を挙げることができましたし、再びその瞬間を味わうために、今後も強い結果を目指して努力していきます。過去2年間、ホンダはLCRに素晴らしいサポートをしてくれましたし、我々はハードワークを通じてマシンをさらに進化させられると信じています。HRC、LCR、そして支えてくれている全ての方々に感謝しています。」
ルーチョ・チェッキネロ(LCRホンダ・チーム代表)
「ヨハンと仕事をするのは本当に素晴らしいことです。彼のプロフェッショナリズムは、オン・トラックでもオフ・トラックでも申し分ありません。HRCが今後2年間、彼に対する信頼を再確認してくれたことを非常に嬉しく思いますし、2026年と2027年のRCV開発における彼の貢献は、ホンダを再びランキング上位に引き上げるための重要な鍵になると確信しています。また、HRCからの信頼を得て、ヨハンのマネジメントを任され続けること、そしてホンダファミリーの一員であり続けられることを誇りに思います。」