FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)は、9月5日〜7日に開催される第9戦フランスラウンドで夏休み明けの再始動を迎える。舞台は例年通りマニクール・サーキット。ピレリはこのラウンドに、デベロップメントスペックのスーパーソフト「E0126」とエクストラソフト「E0479」の2種を含む3種類のリアタイヤを持ち込む。

■ WorldSBK:デベロップメントスーパーソフトE0126、今季好評の新ケーシング仕様
リアタイヤには、標準のSC0に加え、デベロップメントスペックとしてE0126(スーパーソフト)とE0479(エクストラソフト)の2種が投入される。
E0126は、今季導入された新しいケーシングにSCXコンパウンドを組み合わせたもので、これまでに3戦で使用され、高いグリップとパフォーマンス安定性によりライダーからの評価も上々だった。ロングレースでは主力として採用されており、クレモナではスーパーポールレースでも使用された実績がある。
一方のE0479は、SCQコンパウンドを用いたデベロップメントタイヤで、予選とスーパーポールレース専用。すでにミサノでデビューを果たしており、その際もライダーの第一選択となるほどのフィーリングとタイムを提供している。
フロントには標準のSC1(ミディアム)とSC2(ハード)の2種類が用意される。
■ WorldSSP:SC1/SC2にSC0/SCXの組み合わせで継続運用
WorldSSPクラスでは、従来通りの構成が継続される。フロントにSC1とSC2、リアにSC0またはSCXという選択肢が与えられる。
ジョルジョ・バルビエ(モーターサイクル・レーシング・ディレクター)
「マニクールは路面がスムーズかつ非アブレッシブで、グリップが乏しいため、タイヤの性能が非常に繊細に問われるサーキットです。このような状況下では、E0126スーパーソフトがSCXの優れたグリップと、新しいケーシングによる高いパフォーマンス安定性を兼ね備えており、非常に効果的であることがこれまでの3戦で証明されています。特にロングレースでは主力タイヤとなっており、クレモナではスーパーポールレースでも使用されました。
昨年は気温20〜27度の中で標準SC0も多くのライダーに使用されました。今年もどのような気象条件になるか、それに応じてどんなタイヤ選択がされるのか注目しています。我々は、今回のアロケーションが幅広い状況に対応できると確信しています。
また、ミサノやバラトンと同様、SCQコンパウンドを用いたE0479もマニクールで使用可能となります。イタリアラウンドでは、条件が整った際にタイム面でもフィーリング面でも非常に良好なフィードバックが得られました。」
タイヤアロケーション(フランス戦)
WorldSBK(スーパーバイク)
- リア:
- SC0(ソフト・標準)
- E0126(スーパーソフト・SCX+新ケーシング・デベロップメント)
- E0479(エクストラソフト・SCQ+新ケーシング・デベロップメント/予選・スーパーポールレース専用)
- フロント:
- SC1(ミディアム・標準)
- SC2(ハード・標準)
WorldSSP(スーパースポーツ)
- フロント:SC1(ミディアム)/SC2(ハード)
- リア:SC0(ソフト)/SCX(スーパーソフト)