ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が、スペイン・ヘレスで行われている2025年最終戦の金曜フリー走行をトップタイムで締めくくった。だが、その一日は順風満帆とはいかなかった。
FP2ではマシントラブルに見舞われ、セッション中盤に約10分間の走行を失う形となった。ブレガはFP2開始から10分過ぎに2コーナーでストップ。自身でマシンを確認しながら、アンドレア・イアンノーネ(Team Pata GoEleven)とやり取りを交わす場面も見られた。マシン後方からは断続的に白煙が上がっており、黒旗オレンジディスク(走行中止の指示)を提示された後、パドック経由でピットに戻った。
その後、チームメカニックが問題を修復し、FP2の残り時間で再びコースイン。最終スティントでは1分38秒668という好タイムをマークし、午前のFP1で記録した1分38秒587に次ぐ2番目のタイムを記録した。FP1での最速タイムにより、金曜総合トップに立った。

ニコロ・ブレガ
「1コーナーの立ち上がりで、スロットル操作中にハイサイドになりかけました。イアンノーネから“何か変だ”と言われたのでガレージに戻りましたが、自分としてはマシンに問題を感じていませんでした。結局、とても小さな問題だったので、それを直してセッションを終えることができました。」
「初日は悪くなかったですが、正直に言うとフィーリングはまだ100%ではありません。いくつかのポイントでマシンの感触が好きではなかったので、明日に向けてもっと速くなれると思います。今日は色々と違うことも試しました。タイヤに関しては、どのタイヤでもかなり速く走れています。もしマシンの仕上がりを改善できれば、明日はもっと速く走れる自信があります。自分が優勝候補かどうかは分かりません。まだ早いと思います。今日の結果が明日に直結しますから。今夜はどのチームも多くの作業を行うはずですし、FP3の後に状況が見えてくるでしょう。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。