2025年FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)最終戦ヘレスラウンド初日、ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が金曜総合でトップに立ち、タイトル争いに向けて最高のスタートを切った。午前のFP1で記録した1分38秒668が最終的に最速タイムとなったが、午後のFP2ではトラブルに見舞われる波乱の展開となった。

ブレガ、冷却水漏れのトラブルを乗り越え最速タイムを維持
ブレガはFP1で1分38秒668を記録してトップに立ったものの、FP2序盤にマシントラブルを報告され一時走行を中断。原因は冷却水の漏れで、アンドレア・イアンノーネ(Team Pata GoEleven)の指摘によって事態が発覚した。マシンは修復され、セッション残り18分で復帰。終盤に1分38秒698、さらに1分38秒668とタイムを更新したが、FP1の自己ベストを上回ることはなかった。
ドゥカティ勢ではサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)がFP2で1分38秒866を記録し、総合2番手に。イアンノーネもFP1の1分39秒028で総合3番手につけた。なお、イアンノーネはFP2のターン11で転倒するも、15分を残して再び走行を再開している。
ラズガットリオグルは4番手、レースペース走行は未実施
チャンピオンシップリーダーのトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は、FP1とFP2のベストタイムを合わせた総合で4番手。FP2では1分39秒139でセッション4番手に終わり、レースペース走行は実施されなかった。3回のショートランのみで構成された午後のセッションは、MotoGP転向前のタイトル決定に向けた不安材料となった。
ヴィエルへ、初日総合4位でホンダ最上位に
シャビ・ヴィエルへ(Honda HRC)はFP1で1分39秒009をマークし、総合4番手に。ホンダ勢の中では最速で、ファクトリー赤の最終週末を好発進でスタートした。イケル・レクオナ(Honda HRC)はFP2でタイムを更新したが15番手。PETRONAS MIEのティト・ラバトとザクワン・ザイディはそれぞれ21位と25位に沈んだ。
アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)はFP1で1分39秒205を記録し、初日総合で6番手に入った。チームメイトのアクセル・バッサーニは一時トップ10内を走行していたが、最終的には13位でフィニッシュ。
ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)とライアン・ヴィッカーズ(Motocorsa Racing)はそれぞれ7位と8位に。ヴィッカーズはFP2終盤に1分39秒339を記録し、セッション5番手と快走を見せた。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。