ピレリは、今週末のカタルーニャGPにおいて、Moto2クラスで導入中の新型ソフトリアタイヤ「E0125」が引き続きライダーに支持されるかどうかを注視している。これは、ハンガリーGPと同様のタイヤ選定となる。

■ Moto2:E0125が再びスタンダードSC0と直接比較される
Moto2クラスでは、リアに2種類のソフトタイヤが提供される。従来のスタンダードSC0に加えて、今シーズンのシルバーストンで初登場以来、5戦にわたり投入されてきたデベロップメント「E0125」がラインナップされる。このE0125はこれまでのすべてのレースでスタンダードSC0との比較に勝利しており、直近のバラトンパークでも全ライダーが選択した実績がある。フロントタイヤには、ソフトSC1とミディアムSC2の2種類(いずれもスタンダード品)が組み合わせ可能だ。

■ Moto3:SC2が依然として中心、SC1の選択にも注目
Moto3クラスでもフロント・リアともにソフトSC1とミディアムSC2の2種類が提供される。各選手には各コンパウンド8本ずつが割り当てられる。昨年このバルセロナ=カタルーニャ・サーキットで開催された2戦(5月と11月)では、ミディアムSC2が最多使用タイヤとなったが、今シーズンはライダーたちのピレリタイヤに対する理解も進んでおり、レースではリアにソフトSC1を選択する可能性も否定できない。

ジョルジョ・バルビエ(モーターサイクル・レーシング・ディレクター)

「昨年はMoto2およびMoto3での初年度でしたが、バルセロナでは5月末と11月中旬の2戦を戦いました。約30度もの路面温度差があったにも関わらず、Moto2では両レースでソフトコンパウンドのリアタイヤが使用されました。5月はスタンダードSC0、11月はその後新たなスタンダードSC0となるD0640が使用されました。今年は、このスタンダードSC0(元D0640)と新型E0125の比較が行えます。E0125はこれまでのすべてのGPでより高評価を得ており、今回のレースでの挙動にも注目しています。気温は昨年5月の条件に近いと見ています。Moto3については、昨年のこのサーキットではSC2が主に選ばれましたが、今年はライダーのタイヤ理解度も高まっており、最近のGPで複数のライダーがレースにソフトSC1を使う選択をしていることから、リアにSC1を履く選手も現れる可能性があります。」

タイヤアロケーション(カタルーニャGP)

Moto2

  • リア:SC0(スタンダード)、E0125(デベロップメントスペック)
  • フロント:SC1(ソフト)、SC2(ミディアム)

Moto3

  • 前後とも:SC1(ソフト)および SC2(ミディアム)、各8本ずつ配布