Moto2用のスタンダードスーパーソフトリアが日本で再登場

ヘレスでデビューし、ル・マンやムジェロでも使用されたMoto2用のスタンダードスーパーソフトリア、SCXが、もてぎで再び登場する。これにより2024年よりも柔らかいリアタイヤを使用できることになる。

・2025年ロードレース世界選手権第17戦日本グランプリでは、Moto2ライダーのアロケーションに再びスタンダードのピレリ・スーパーソフトリア、すなわちSCXが含まれる。直近のいくつかのラウンドでは、デベロップメント版であるE0126仕様に置き換えられていたが、今回はスタンダードSCXが復帰する。つまり、2024年GPではSC0が最も柔らかいリアタイヤだったのに対し、2025年はスーパーソフトによるさらなるグリップをMoto2で活用できるということだ。リアには依然としてスタンダードSC0も代替オプションとして用意される。

・ピレリは、2024年にMoto2およびMoto3でのデビューを果たした際、日本のもてぎサーキットが摩耗や劣化の面でタイヤに特別な負担をかけないことを確認。そのため、スーパーソフトSCXのようなより柔らかい仕様に適していると判断した。実際、昨シーズンは全ライダーがソフトSC0リアとソフトSC1フロントでレースを行った。

・Moto3では、昨年から使用されているスタンダードアロケーションがそのまま確認されている。2024年のレースでは、ほぼ全員がソフトSC1リアを使用し、フロントは26人中15人がミディアムSC2を選び、残りはソフトSC1を選択した。

ジョルジョ・バルビエ(モーターサイクル・レーシング・ディレクター)

「2024年はMoto2とMoto3選手権での我々のデビューイヤーでした。そのためタイヤアロケーションについては保守的な選択をしました。なぜなら、我々が訪れるサーキットのいくつかをまだ知らず、これらのマシンでのタイヤ性能も未知数だったからです。しかしほぼ2年が経ち、各サーキットに応じてより正確な選択を行えるだけの十分な情報とデータを収集できました。これによりチームとライダーに、我々のレンジの潜在力を最大限に引き出せる条件を提供できます。」

「昨年の日本GPでは、両クラスともソフトリアオプションが最も多く使われました。特にMoto2ライダーは、リアとフロントの両方でソフトコンパウンドを使用し、摩耗や劣化のレベルは非常に低いものでした。このため、今年はSC0よりも柔らかいコンパウンドを持つSCXを使用できる機会を与えることにしました。これにより、さらに高いレベルのグリップが得られるはずです。SCXはスーパーソフトコンパウンドであり、すべてのサーキットに適しているわけではありませんが、もてぎはそれを活かすのに適したサーキットであると証明されています。このタイヤでパフォーマンスやラップタイムが改善するかどうか、非常に興味深いでしょう。」