実はレース序盤のフィーリングは良くなかったというマルケス選手。今回もいつも通り転倒ギリギリのライディングをしていたようですが、これでチャンピオンシップ争いにおいてドヴィツィオーゾ選手との間に差を作ることに成功しました。

Q

「今日もマルケスマジックを見ることが出来ました。非常に難しいレースだったと思いますが優勝を遂げました。ターン12もそうですが、ターン14でも転倒しそうになっていました。今日の勝利はチャンピオンシップにおいて非常に重要なものだったと思います。」

アラゴンGP優勝 マルク・マルケス

「そうですね。非常に難しいレースで、なぜかはわかりませんが序盤からバイクに良いフィーリングが無かったんです。タイヤ、バイク、フィーリング、自分が原因かもしれません。ただファンの前でアラゴンでのレースですから頑張ろうと思ったんです。ビニャーレスとドヴィが苦戦しているのがわかっていましたので、チャンピオンシップでの差を開くチャンスだと思ったんです。難しいレースで25ポイントを獲得出来ました。TVで見ればわかると思いますが、今日はずっと自分のバイクと戦っていました。

 

Q

「ターン12ではバレンティーノとホルヘにかなり接近しましたね。あれはかなり際どかったのでは?」

マルク・マルケス

「あれはレースの中で一番危ない瞬間でした。あのコーナーでは昨日転倒しているんですよ。バレンティーノを抜こうとしていて、彼に非常に接近していました。ただ、自分が予想していた以上に彼はタイトなラインを走っていて、彼に接触しないようにブレーキングをリリースして、その先にまたロレンソがいたので、またブレーキをリリースしたんです。ですから、その後はとにかくどこに行くかわからないけど、ターンしようと思ってコースアウトした状態でターンしたんです。そこでチャンピオンシップが重要だから落ち着かなくちゃ駄目だと言い聞かせました。ただ、その後また差が詰まってきて、ロレンソを抜きました。その時にはもうダニが後ろから凄い勢いで迫っていたんです。」

 

Q

「ターン14ももう少しで転倒するところでしたね。」

マルク・マルケス

「あれも危なかったですけど、TVを見ればいくつも危ない瞬間があったのがわかると思います。ターン14ではなぜか両輪がスライドして、膝でバイクを立て直したんです。まぁこれがマルケススタイルですから(笑)こういう形でプッシュを続けたいと思います。もちろんチャンピオンシップは重要ですけど、自分のいる状況の中でプッシュする必要があるんです。」

 

Q

「シルバーストーンでの残念な結果の後に、ミサノ、アラゴンで2連勝を飾りました。この後はホンダにとって重要なレースとなる日本です。昨年は日本で優勝を決めていますが、日本にいくのは楽しみでしょう。」

マルク・マルケス

「どうなるかわかりませんが、まだ4戦あるわけです。レースごとに100%を尽くしたいと思います。最も重要なことはモントメロから表彰台を獲得しているという自信を持つことですね。シルバーストーンではエンジンが壊れましたけど、それを除けばモントメロから表彰台を獲得しているわけです。あらゆる状況で高いレベルにあると言えるでしょう。日本はこの中では一番難しいサーキットかもしれませんけど、表彰台を獲得出来るように努力したいと思います。」

 

Q

「今日は2014年のバレンシア以来初めて、予選で1列目以外から優勝したレースでもあるんですが、特別な瞬間と言えるでしょうね。」

マルク・マルケス

「今回は常にバイクと戦っていましたから、しっかりと祝いたいと思います。正直5周目とか6周目にピットインして”何が起きているのかわからないけどマシンがおかしいんだ”と言って止まりたかったくらいですが、その後落ち着く事が出来てバイクのフィーリングを取り戻そうとしていました。今日はファンクラブ、見に来てくれたファンの前で勝利出来て最高です。」

(Photo courtesy of michelin)