KTMは2025年シーズン、全世界の様々なレースカテゴリーで28の主要タイトルを獲得。16の国際ライダー選手権と12のFIMマニュファクチャラータイトルを含むこの前例のない成果は、年間記録として新たな基準となった。KTMは、ファクトリーライダーおよびインディペンデントライダーとそのチームに対し、長年にわたる貢献、献身、そして忠誠心に深く感謝の意を表明している。











マルチブランド体制で技術革新を継続
ブランド価値の発信とエリート競技での技術開発を目的としたマルチブランド体制の継続により、KTMは2025年も世界最高峰のモータースポーツブランドとしての地位を維持。困難な状況下でライダーおよびコンストラクターズタイトルを次々と獲得した。この成果は、ファクトリースタッフ、モータースポーツ本部、世界を転戦するレースチーム、パートナー企業、そして類稀なる才能と努力を持つライダーたちの総力によって成し遂げられた。
2025年の実績(KTMファクトリーレーシング)
- レース出場数:247戦
- 勝利数:101勝
- 表彰台数:250回
- タイトル数:ライダー12冠、国際大会4冠、マニュファクチャラー12冠
主なカテゴリー:MotoGP、MXGP、エンデューロ、ラリー、AMAスーパーモトクロス
ロードレース:RC4がMoto3を制圧、アコスタがMotoGP 4位
Red Bull KTMはMotoGP参戦9年目を迎え、RC16を駆る4人体制で6回のGP表彰台、8回のスプリント表彰台を獲得。ペドロ・アコスタは年間ランキング4位を獲得した。KTMは2027年に向けた850ccエンジンを9月に他メーカーに先駆けて発表し、新時代に向けた先陣を切った。
Moto2ではデニズ・オンジュが負傷により苦戦するも、アラゴンとドイツで2勝。ルーキーのコリン・ファイエールも初表彰台を獲得し、代役の新人ダニエル・ムニョスも貢献。Red Bull KTM Ajoは年間5度の表彰台に立った。
Moto3ではRC4が圧倒的な支配力を見せ、Red Bull KTM Ajoがライダー&チームタイトルを獲得。ホセ・アントニオ・ルエダがシリーズを牽引し、KTMは22戦中20勝、49回の表彰台、18回のポールポジションという驚異的な成績を収めた。ブライアン・ウリアルテはRed Bull MotoGP Rookies CupとFIM JuniorGPの両タイトルを獲得し、2026年にMoto3のRed Bull KTM Ajo昇格が決定。
オフロード:Dakar制覇からMXGP、Enduroまで全方位制圧
MXGP/MX2
ルーカス・コーネンがMXGPデビュー年にしてランキング2位。ジェフリー・ハーリングスは5勝を追加し、Red Bull KTMは11勝、22ヒート勝利、21回の総合表彰台を獲得。MX2ではサイモン・レンゲンフェルダーがチャンピオンに輝き、KTMにとって17度目のMX2王座。ファクトリーMX2ライダーは全GPで優勝、52回の表彰台を獲得。7戦でMXGPとMX2のダブル優勝を果たした。KTMはMXGP、MX2、WMX、ジュニアモトクロス85ccクラスのマニュファクチャラータイトルを獲得。
ラリーレイド
ダカール・ラリーでダニエル・サンダースが全ステージをリードして総合優勝。史上2人目の偉業を達成し、KTMにとって通算21勝目をもたらした。FIMワールドラリーレイド選手権でも4勝を挙げ、年間タイトルを獲得。エドガー・カネットはRally2クラスでダカール優勝とFIM Rally2ワールドカップ制覇という二冠達成。
AMAスーパーモトクロス
チェイス・セクストンは450SXでわずか2ポイント差の2位。アーロン・プレッシンジャーはAMAメインイベントで勝利を挙げ、トム・ヴィアルは250SXイーストで2度目の王座を獲得。Eli Tomacが2026年よりKTMに加入し、デビュー戦のFIMワールドスーパークロス・カナダGPで優勝。
エンデューロ/スーパーエンデューロ
ホセ・ガルシアがEnduroGPとEnduro1の2冠を獲得。FIM 6デイズ・エンデューロでは5年連続個人優勝。アンドレア・ヴェローナがEnduro2王者に輝き、マニュエル・レッテンビヒラー(ハードエンデューロ)とビリー・ボルト(スーパーエンデューロ)が各カテゴリーで無敗の王者となった。
2025年 ワールドチャンピオン一覧(ファクトリーライダー)
- サイモン・レンゲンフェルダー(MX2)
- ダニエル・サンダース(ダカール RallyGP / FIM Rally-Raid)
- エドガー・カネット(ダカール Rally2 / FIM Rally2)
- ホセ・アントニオ・ルエダ(Moto3)
- マヌエル・レッテンビヒラー(ハードエンデューロ)
- ビリー・ボルト(スーパーエンデューロ)
- ホセ・ガルシア(EnduroGP / Enduro1)
- アンドレア・ヴェローナ(Enduro2)
- トム・ヴィアル(AMA SX 250SX East)
国際タイトル保持者
- ブライアン・ウリアルテ(JuniorGP/Rookies Cup)
- ラファエル・メニリオ(ジュニアモトクロス 85cc)
- エルヴィン・クラヨヴィッチ(フラットトラック)
- ロマン・ダグナ(エンデューロユース)
マニュファクチャラータイトル(2025年)
- Moto3、MXGP、MX2、ジュニアモトクロス、フラットトラック、ラリーレイド、EnduroGP、Enduro1:KTM
- Enduro2、WMX、スーパーエンデューロ:GASGAS
総タイトル数(~2025年)
- KTM:371冠
- ハスクバーナ:122冠
- GASGAS:43冠

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。