カルロス・エスペレーター アデレードGP開催がMotoGPに「大きな好機」をもたらす

MotoGPのスポーティングディレクター、カルロス・エスペレーターは、オーストラリアGPの開催地をフィリップ・アイランドからアデレードの市街地サーキットへ移したことで、MotoGPに「大きな好機の窓が開いた」と述べた。この移転は今年初めに発表され、賛否両論を呼んでいる。元世界チャンピオンのケーシー・ストーナーはフィリップ・アイランドでのキャリア6連勝を誇るだけに、コースの質や市街地サーキットの安全確保の難しさを理由に移転に反対する声を上げてきた。一方でアデレード開催の狙いは、ホテルや飲食店が集まる都市部にレースを近づけ、公共交通機関でのアクセスも視野に入れることでより多くのファンを呼び込み、新規ファンの獲得と収益拡大につなげることにある。アデレードGP発表以降、世界各地の都市からMotoGPへの開催打診が相次いでいるという。

カルロス・エスペレーター

「無数の都市があるので一概には言えませんが、世界中の都市から問い合わせをいただいています。アデレードのプロジェクトは、世界中の他の都市にとって大きな好機の窓を開くものです。皆さんアデレードでのイベントがどのように展開するかを見守りながら、すでに話し合いが進んでいます。」

「スポーツの詳細や複雑な事情を知らない方は、タイトルだけ読んで『どんな都市にでもサーキットを作れる』と思ってしまいますが、そうではありません。広大なスペースが必要です。それでも、関心は非常に高いです。」

「現実として、自分たちは22のイベントを抱えています。新しいイベントが加わるとなれば、おそらく既存のものが外れることになるでしょう。」

「直近の目標はバランスをどう取るかを考えることだと思います。スペインや中央ヨーロッパに偏りすぎているので、その判断は比較的明確です。」

「新しい開催地が加わり、特定のエリアに集中しすぎているという理由で外れるところも出てくるでしょう。」

「今後、22の素晴らしいイベントを実現していく中で、それぞれが独自の個性を持ち、いわばミニ・スーパーボウルのように機能し、チケットが完売する。それが自分たちのビジョンです。各イベントが生み出す価値は非常に重要になります。」

「より大きなグローバルプレゼンスを持ちたい、大都市や主要空港に近い場所で新たな観客層にリーチしたい、充実したホテルやホスピタリティのインフラを活用したい。これは隠すことなく目指していることです。」

「ファンにとって参加しやすい環境を作ることが大切です。サーキットに来たとき、世界最高のレースという実現できているものだけでなく、最高の体験を提供しなければなりません。」

「こうしたイベントがカレンダーにさらに加わっていくでしょう。また、既存のプロモーターや定評あるサーキットと協力してファン体験を向上させるための意欲と投資も持っています。既存のイベントを充実させながら新しいイベントを取り入れていく、その両立が鍵です。」