ドルナのカルメロ・エスペレーターは2021年のMotoGP開催カレンダーについて既に構想しているものの、F1のカレンダー発表を待っていると述べた。これはMotoGPとF1の開催日が出来るだけ重ならないようにという考えによるものだ。

2020年シーズンは残り3戦となったが、新型コロナウイルスの感染拡大に注意しつつレースを開催するために、実際に開催されることになったレースは14戦で、全てがヨーロッパ大陸で開催される運びとなった。また2020年からの特徴として、同じサーキットで2週間連続開催をすることでレース数を増やすという方法も取られている。

2020年はヘレス・サーキット、レッドブル・リンク、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ、モーターランド・アラゴン、バレンシア・サーキットと、5つのサーキットで2連続でレースが開催されるレースカレンダーとなった。レースは7月から11月のわずか5ヶ月に凝縮され、観客の動員も特定のサーキットで、ごく僅かな人数のみが許可された。
写真で振り返るMotoGP2019年シーズン カタールGP

開幕戦はカタール、2連戦を予定

ドルナCEO カルメロ・エスペレーター

「来年については通常どおりのカレンダーにしたいと思っています。開幕戦はカタールで3月に行い、最終戦はバレンシアで11月に行いたいと思います。いくつもの可能性がありますが、重要なことはパンデミックに関わらずレースをあらゆる場所で開催出来たということです。レースカレンダーは限りなくF1と重なることを避けたいと思っていますので、まだ発表出来ずにいます。しかし今考えているのは、レースを8ヶ月間に渡って開催するということです。」

「今考えているのは開幕戦の舞台となるカタールで2連戦を行うというもので、そこから地理的に近いポルティマンとヘレスでの開催が続きます。MotoGPパドックの移動が出来るだけ短くなることを考えています。これは可能な限り感染拡大のリスクを抑えるためです。3月の時点でワクチンが出来ているとは思えませんからね。基本的にはヨーロッパでレースを開催し、おそらくワクチンが出来る9月からヨーロッパ大陸以外の大陸でレースをしたいですね。」
写真で振り返るMotoGP2019年シーズン カタールGP

(Photo courtesy of michelin)