エネア・バスティアニーニは75周年記念GPでの優勝を完璧な週末の締めくくりと表現した。ポールポジションこそ逃したが、マイク・ヘイルウッドのレプリカヘルメットを身に着けての勝利に満足感を示した。序盤のスタートミスからポジションを落とすも、後半にペースを取り戻し、ホルヘ・マルティンのミスをついてリードを奪取。最後までプッシュを続けた彼のレース運びは見事だった。チャンピオンシップ争いに関しては、ペッコ・バニャイアやマルティンとの激戦を予感させるが、今後の戦い次第で結果がどう転ぶかは未知数だと語った。

タイトル争いはどうなるかわからない

エネア・バスティアニーニ

「今週末はポールポジション獲得こそ逃しましたけど、それ以外は完璧な週末でした。75周年記念のGPで、マイク・ヘイルウッドのレプリカヘルメットでの優勝は最高の気分です。スタートではミスをしてしまってポジションを失いました。でもペースを後半に発揮して追い上げることが出来たんです。」

「ホルヘは非常に速くてオーバーテイクが難しかったんですが、彼のミスで前に行くことが出来ました。その後のレースはシンプルでしたね。この優勝は本当に嬉しいです。」

「序盤にペッコ、ホルヘ、アレイシが抜け出していきました。ただ、昨日のレースでタイヤがかなり摩耗することはわかっていたので、タイミングを見計らっていたんです。アレイシ・エスパルガロを抜いた後にマッピングを変更してプッシュをしていきました。」

「ホルヘはミスをした後に完走を意識したでしょうね。とは言え最終ラップでは彼がついてくると思っていましたが、ターン4の後でエンジン音が聞こえなかったので、より安全を確保するためにプッシュを続けました。」

「チャンピオンシップ争いにおいてはなんとも言えません。この先の数戦でもトップ争いが出来ればわかりませんけど、現時点ではペッコ、ホルヘのレベルが高いですからね。」

(Photo courtesy of DUCATI)