見事な追い上げ

21周のレース1は曇り空の下ドライコンディションでスタート。イケル・レクオナは16位まで順位を落としたが、すぐにペースを取り戻し、数コーナーで12位にまで回復。さらに6周目には7位、アレックス・ロウズをパスし、続いてジョナサン・レイとのバトルを制して5位に浮上。バウティスタの転倒により4位となり、前方のロカテッリに迫る。

その後ロカテリがトラブルに見舞われ、3位に浮上。最後まで後方から迫るアレックス・ロウズとの差を約0.5秒に保ち、見事に今季初の表彰台を守り切った。

イケル・レクオナ

「クレイジーなレースでした。スタートは良かったし、最初のコーナーで何人かをパスして、シャビのすぐ後ろにつけました。リナルディとの接触でほぼ転倒しかけて少し遅れましたが、その後すぐにペースを取り戻して、何人も抜いていきました。今日は自分のパフォーマンスに自信があったけど、表彰台は予想していませんでした。」

「ドライコンディションでのタイヤの持ちがよく分からなかったので、タイヤをセーブしつつペースを保ちました。ロカテリやブレガを追いかけようと思っていたら、アンドレアがミスをして3位に上がりました。でもリラックスは出来ませんでした。」

「アレックスがすぐ後ろにいたので、ペースを維持するために懸命に走りました。本当に表彰台に立ちたかったんです。ピットに戻った時、思わず泣いてしまいました。今年は怪我も多くて辛い時期が続いて、自分がここにいる資格があるのか悩むこともありました。でも、周りの大切な人たちのアドバイスを聞いて、一歩ずつ改善し、今日、ついに表彰台に立てました。本当に嬉しいです。HRCやチームの皆さん、家族、彼女、友人、マネージャーを含め、支えてくれた全ての人に感謝しています。本当に幸せです。」

(Photo courtesy of HRC)