アラゴンGP 初日プラクティス ベッツェッキが最速 マルケス兄弟との激闘を制す

MotoGP第13戦アラゴンGPの初日フリー走行が行われ、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)が1分45秒455のラップレコードを更新するタイムで総合首位に立った。2位はアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、3位はマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)と、終盤の激しいタイムアタック合戦の末にベッツェッキが地元マルケス兄弟の完全制圧を阻止した。

序盤:マルク・マルケスがペースを牽引

セッション序盤から終盤にかけて、マルク・マルケスはモーターランド・アラゴンで圧倒的な速さを見せ、長らくトップタイムをキープし続けた。タイトル争いのライバルであるベッツェッキに対してアドバンテージを保ち、ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)がFP1での転倒から立て直して3番手につけていた。しかし、残り15分を切ってから状況は一変した。

残り15分:Q2進出をかけた激しい争い

タイムアタックが本格化すると、まずフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップに浮上。続いてホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)、チームメイトのベッツェッキ、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が次々と速いラップを刻んだ。一方、トップ10圏外ではジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)がタイムアタック開始直後にターン2で転倒。本人は自力で立ち上がり、すぐにピットに戻って2台目のバイクでコースに復帰しようとした。

ラップレコード更新合戦:ベッツェッキ対マルケス兄弟

計測画面には次々と赤セクターが表示される中、マルク・マルケスがアラゴンで7勝を挙げた実力を発揮し、1分45秒493を叩き出して自身のラップレコードを更新した。弟のアレックス・マルケスも最初のアタックで旧ラップレコードに迫ったものの、残り5分の時点でトップから0.273秒差の2番手にとどまっていた。しかしここで動いたのがベッツェッキだ。鮮烈なラップタイムでマルク・マルケスから首位を奪い、その差はわずか0.038秒。アレックス・マルケスも最後のアタックで兄のタイムを上回ったが、ベッツェッキを逆転するには至らず、2番手でセッションを終えた。

トップ10:Q2ストレートスルー組

トップ3に続く4番手はディ・ジャンナントニオで、終盤のアルデゲルの追い上げを抑えきった。ラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)が6番手でトップ6を締めた。一時は2番手まで浮上していたマルティンは最終的に7番手、アコスタはその1つ後ろの8番手に落ち着いた。フランコ・モルビデッリ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)は安定した走りで9番手を確保。そして今日の走りで特筆すべきはヨハン・ザルコ(LCRホンダ CASTROL)で、3か月のブランクを経て復帰した初日に10番手を獲得し、Q2への直接進出を決めた。

Q1行き:惜しくも届かなかった選手たち

ディオゴ・モレイラ(プロ・ホンダLCR)は11番手で、チームメイトのザルコにわずか0.010秒差でQ2進出を逃した。フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は最後のアタックラップでミスを犯し、2度の世界チャンピオンは13番手にとどまった。その直後の14番手には2021年世界チャンピオンのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が入り、ヤマハ勢最上位となった。