今年のホンダのレース活動体制にジョン・マクギネスの名前がなく、シーズンオフにNortonのバイクに跨っている様子などが報道されていたことから、ジョン・マクギネスがホンダを離れるのでは?という噂はありましたが、まさか本当にNortonに移籍したというのは驚きです。TTコースを知り尽くしたレジェンドを失ったのは、ホンダにとって大きな痛手と言えるのではないでしょうか?
マン島TTで23回の優勝を誇るジョン・マクギネスがNortonファクトリーと契約。2018年のマン島TTにおいて、RSTスーパーバイク、PokerStars シニアTTクラスにNortonから参戦する。マクギネスのチームメイトは2015年のブリティッシュ・スーパーバイクチャンピオンのジョシュ・ブルックスで、チームは最新型のNorton SG7を使用する。これはV4エンジンを搭載するNortonのフラッグシップ機だ。
マクギネスがスーパーバイククラスで最後に優勝したのは2015年。彼はPoker StarsシニアTTで優勝し、132.701マイルを記録して新たなレコードを記録した。これは彼にとっても最速のタイムとなっている。
マクギネスは2016年もRSTスーパーバイク、Poker StarsシニアTTで表彰台を獲得したが、昨年のTTはノースウェスト200で負った怪我によって出場していない。彼は現在も怪我からの回復中である。しかし、彼は6月のNortonでのデビュー戦となるTTには復帰を目指している。
マクギネスは素晴らしい記録をTTで残しており、その優勝数はジョーイ・ダンロップに次いで2位。また、TTにおいては伝説のライダーの1人に数えられている。彼のキャリアは20数年に渡る。彼が初めてロードレースを始めたのが1996年。250ccで新人として最高位を獲得。そしてそれ以降は彼の名前は常にマン島TTと共にあった。
彼は78回のマン島TTでのレース完走のうち、46回表彰台を獲得しており伝説的なイギリスのブランドと組むことで、さらなる成功を睨んでいる。
ジョン・マクギネス
「怪我のせいでキャリアを終えたくないと思っていたんですが、正直なところどの程度まで体が回復するかわからなかったんです。現状は物事は良い方向に動いていると言えるでしょう。より体の調子も良くなってきましたし、準備が出来ています。今月末までには足に付けている骨の固定機を取り外して、その後はバイクに乗ってテストや調整が出来ていくでしょう。」
「メーカーを変えるという事に関しては準備が出来ています。自分に情熱を注いでくれる何かが必要で、Nortonにはそれがあります。スチュアートに会った瞬間から、バイブとパッションを感じました。スティーブ・ヒスロップが1992年にNortonで優勝したのを見たことがありますし、あれは凄かったですね。誰もがこれを覚えていると思いますよ。これは大きな仕事になります。ただ、Nortonのバイクの事はYoutubeでも良く見ました。昨年はトラックの外でバイクを見る機会がありました。非常に速いバイクですし、扱いやすいと思います。素晴らしいハンドリングでもあると思います。ですから、このバイクで優勝出来ないということはないでしょう。」
Norton CEO スチュアート・ガーナー
「ジョンとは1年以上話し合ってきました。彼は才能に溢れており、マン島TTで豊富な経験を持っています。彼は数々の優勝、結果を残しているライダーです。マン島TTで優勝するという野望がありますし、強力なチームを今年作ろうと思っています。ずっとジョンを獲得したいと思っていたんです。Nortonにチームに迎えることで、彼の経験と知識を使えるということは物凄い財産です。Nortonは彼の経験をバイクの開発に全方面で活かしていきたいと思います。彼はNorotonにとっては素晴らしい資産です。彼がチームに来たことでチームの士気も大いに高まっています。TTを目標にしていますが、まだそこでの目標は定めていませんし、何事も簡単ではないでしょう。ジョン・マクギネスとNortonというのはドリームチームです。ただ、TTにおいてはどのような体制であっても結果を得るのが難しいのは理解していますから。」
[blogcard url=”https://blog.motorcycle.com/2018/02/07/manufacturers/norton/mcguinness-will-ride-norton-isle-man/attachment/2jd_0273-min/”]
[blogcard url=”https://kininarubikenews.com/archives/4080″]