中止となったイギリスGPに関して、ドルナCEOのカルメロ・エスペレーターはスペインのサイトに「危険を冒してレースを開催するよりは、安全を最優先した」「レースは月曜に開催出来たはずだ」と語っています。
ドルナCEO カルメロ・エスペレーター
「月曜日はイギリスのバンクホリデーでした。なぜ多くのチームが月曜にレースをしたがらなかったのか理解出来ません。ウォームアップの後に雨が振り始めた際に、ドルナはすぐさまオーガナイザーと共に月曜開催を提案しました。なぜこれがチームによって否決されたのかわかりません。しかしチームの決定を尊重し、レース開始時間を遅らせることを続けたんです。」
「午後4時の段階で雨が振り続けている時点でレースは不可能だとわかっていました。ライダーズミーティングはそもそも必要なかったのです。ウォームアップの時間にレースは出来たはずですが、それを決定して話し合う時間は朝の6時なら可能だったのか?いずれにしても、3クラスのウォームアップとレースの時間は取れなかったでしょう。」
「良かったのは皆が基本的に同じ意見であり、誰も説得する必要がなかったということです。また、ミーティングは自発的に始まったもので、あれはセーフティーコミッションミーティングではありませんでした。即興的に始まり、そのまま進んでいったということです。」
「責任はシルバーストーンの舗装を施工した業者にあるでしょう。サーキットはこの施工の被害者です。サーキットは新しい舗装を依頼し、その舗装が酷い内容だったということです。サーキットの再舗装後にしっかりとその内容を評価する仕組みが必要です。こういったアスファルトの施工内容を評価出来る専門家が必要です。現時点ではどのように再舗装を行うのかという決まったルールはありません。FIMもこれを定めていないんです。」
「アスファルトの粒度と勾配に関するルールはありますが、どの程度の瀝青やバインダー(結合剤)を私用するのかというルールはありません。こういったものはトラックごとに異なっているんです。シルバーストーンを開催カレンダーから外すということはありません。新たな再舗装の内容が合格点であればカレンダーから外すということはしません。」
「最も大きなダメージとなるのは道徳的なことです。(※危険な状況下でレースを開催すること)シルバーストーンはファンに返金などするでしょうし、ドルナもスポンサー、広告主達と話し合う必要があります。しかし酷い事故が発生するよりは、レースをキャンセルしたほうが良いと考えたのです。」
(Photo courtesy of michelin)