マルク・マルケスは昨年ドヴィツィオーゾから多くを学んだと語っていましたが、レース戦略、レースアプローチなどの面で多くを学び、今年のチャンピオンシップに活かしていると語ります。

マルク・マルケス

冬に家にいるときになぜタイトルを獲得出来たのか?なぜタイトルを獲得出来なかったのか?を深く分析したんです。昨年はドヴィツィオーゾから多くの事を学びました。彼は彼のガレージで起きていることだけに集中することが出来るライダーで、状況をいかにコントロールするのかを彼から学びました。自分の周りで起きていることはすべて忘れることで、レースへのアプローチが少し容易になるんです。そしていかいレースの週末をいかに迎えるかということが彼は得意なんですが、2018年は彼のやり方をコピーしているんです。ドヴィツィオーゾのようにいつ速く走るのか?という戦略を利用することが出来るんです。」

「昨年ミシュランのタイヤこそがレースにおいて最も重要だと感じたので、レースペースをコントロールすることに集中しています。そしてレースセットアップを作るということにも集中しているんです。でも、Q2にダイレクトに進出すること、予選や練習走行で最低でも2列目を確保出来る位置にいることは忘れてはいけません。1周はそれが出来たとしても、重要になるのはやはりレースペースで、日曜にタイヤなどすべての準備が出来た状態で挑むことが何より重要なんです。」

「シーズン前半はこういったことが容易に出来ていて、FP1やFP2で新しいタイヤを試してみるなどの余裕がありました。でも今は本当にメーカー間の力が接近していて、簡単にQ2に進出出来なくなってしまうんです。Ducatiは既にプレシーズンから昨年より速くなることはわかっていました。シーズン前半はドヴィツィオーゾもミスをしていましたし、ロレンソもそうでした。そのおかげでチャンピオンシップ上のアドバンテージは昨年よりも大きくなっています。でも彼らは昨年よりも速いんです。でもこうやってDucatiが速いということはホンダにとっても良いことで、ホンダは最高のバイクを作りたい、すべてのレースで勝ちたいと思っているわけですから、こうやって他のメーカーが成長しているのがわかるのは良い刺激なんです。」

「ホンダはバイクのすべての部分を改善しようとしていて、シーズン中はシャーシの改善を進め、冬の間はエンジンサイドの改善に集中しました。バレンシアにどのような事をすべきかを理解した状況で向かうというのは重要なことで、そこから冬の間にいかにバイクを改善すべきかを分析するんです。」

「アルベルト(プーチ)の良いところは元ライダーだということで、彼にはライン、レース戦略のことを聞きます。あと彼のいいところはものすごく正直だということです。もしあなたの外見が悪ければ彼はオブラートに包んで言わず、ストレートに言う人間です。やり方が間違っていれば彼はストレートにそう言いますし、これがチーム内にとって非常に良いことなんです。彼はチーム内を変えること、色々な結びつきを強めるために色々な作業を進めています。」

ロレンソがホンダに加入するということは、ホンダにとって非常に良いことです。彼は非常に強力なライダー、チャンピオンです。それに彼は自分のバイクでも優勝出来る可能性があるライダーなんです。自分としてもカテゴリーで最速の選手が自分と同じバイクに乗るというのは大歓迎です。もし彼が同じバイクで自分を負かすということになれば、彼のほうが自分よりも速いのだということが明らかになりますからね。

「シーズンをスタートする時のゴールはタイトル獲得です。タイトルを獲得出来なかったからといってこの世の終わりではありませんが、でも自分の目標を達成出来なかったということになります。ですから冬の間、そしてすべてのレースの中で、なんとかして自分達の夢を叶えるために作業をしているんです。」