大型車ばかりが売れる市場ではなく、特に東南アジア市場が勢いがあること、年々厳しくなる排ガス、騒音規制、電動車両の台頭などを考えると、大型車両ばかりを販売しているブランドが、その売り方、ラインナップを検討していくことが必要ですが、こうした業界の事情も鑑みて、KTMのCEOであるステファン・ピエラは、Ducatiをその傘下に収めることに興味を示しています。

ステファン・ピエラ

「4輪業界は2輪業界の少し先を言っていると気づいたんですんが、フォルクスワーゲングループはプラットフォーム戦略でそのブランドすべてを拡大しましたが、これがロールモデルになると思っています。現代ではエンジンとシャーシは、KTMとハスクバーナで一部共通のものを使用しています。しかしブランド同士が敵対しているわけではありません。現在KTMではKTMとハスクバーナを1つ屋根の下で市場に供給しているわけですが、こうすることで顧客基盤を拡大出来ているわけです。」

「Ducatiは業界におけるフェラーリと言えます。そのようなブランドをKTMグループ傘下に加えることが出来れば面白いですよね。これは価格の問題ではなく、皆が今置かれている状況を把握すれば理解出来る問題なんですよ。」

(Photo courtesy of KTM)