MotoGPTM世界選手権第2戦 Gran Premio Motul de la República Argentina(グランプリモ・モチュール・デ・ラ・レプブリカ・アルゼンティーナ ※アルゼンチン・グランプリ)は今週末、アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで開催されます。ミシュランはこのレースに向けて南アメリカへの移動を開始しています。

全長4,806mのアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドは、ライダー、マシン、そしてタイヤにもさまざまな条件をクリアしなければならない難しいサーキットとなっています。タイヤが摩耗しやすい路面、高温、5つの左ターンと9つの右ターンに加え1キロを超える長いストレートと、それらが絡み合うこのテルマスでミシュランタイヤは新たな過酷な試練に直面することになります。このサーキットで最適なパフォーマンスを発揮するためのデータを収集すべく、チームが事前のテストを精力的に行っています。パフォーマンスのレベルを上げることを目指すミシュランは、自信をもってアルゼンチンに向かっています。

昨年、テルマスはレイアウトの大部分が再舗装されていますが、残念ながら2018年のセッションの多くは雨で中断されてしまい、ミシュランは昨年の大会でスリックタイヤをフルレンジで活用する機会が一度もありませんでした。2016年のMotoGP復帰以来、完全にドライコンディションでの大会が行われていないこのサーキットで、自社タイヤの可能性を実証することができるよう、ミシュランは今年の大会が好適なコンディションで行われることを期待しています。

アルゼンチン・グランプリへのタイヤの割り当ては、この厳しいサーキットのストレスに対応するよう選ばれたソフト、ミディアム、ハードの MICHELIN Power slickで、すべて左右対称設計となっています。ミシュランがテルマスですべて左右対称設計のリアタイヤを供給するのは今回が初めてですが、データを分析し、さまざまなコーナーを通して発生するストレスの広がりを確認して、これがこのチャレンジングなサーキットで最良の選択であると判断するに至りました。また、テルマスでこれまでにも問題となってきた雨天となった場合に備えて、MICHELIN Power rain が前後ともソフトとミディアムが準備されています。こちらのリアタイヤは右側をよりハードとした左右非対称設計です。

ミシュランと22名のMotoGPライダーたちは3月29日金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから走行を開始します。フリープラクティスは翌土曜日にも予定されており、それに続いてグリッドポジションを決めるためのエキサイティングな公式予選が実施されます。25周で争われる決勝は日曜日、現地時間15時00分、日本時間4月1日午前3時00分にスタートします。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

テルマスのコースは、私たちがMotoGPに復帰して以来、ミシュランにとってちょっとした難敵でした。2015年にここでテストを実施した際には雨にたたられてフルにデータを収集することができませんでしたし、レースを行ったこの3年間は悪天候に見舞われ、タイヤの性能を総合的に評価できる完全なドライコンディションで週末を過ごせたことは一度もありませんでした。

今年は昨シーズンに敷設された新しいアスファルトに合わせたタイヤの割り当てを行っています。2018年のグランプリでは4種類のコンパウンドを使用しましたが、これは新しい路面でテストができなかったことによるものです。しかしドライコンディションとなったいくつかのセッションでは、それらのタイヤがどのように機能したのか私たちは理解しているので、それに基づいて今年のタイヤ割り当てを決定しています。」

「また、今週末のためのタイヤ選択を行う際には、テルマスに似た特性を持つ他のサーキットでタイヤがどのように機能しているのか、その集約的な知識も駆使しました。そして私たちが持つ情報のすべてをベースに、リアのスリックタイヤはすべてのレンジで左右対称設計とする選択をしました。テルマスは非常に厳しいコースで、特に高温時にはタイヤを極限まで追い込むことがあります。私たちはあらゆる状況に備えていますし、好結果を得る覚悟で大会に臨みます。天候がそれを許してくれれば!」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)