MotoGPクラスでの優勝から遠ざかること2年。バレンティーノ・ロッシは思うような成績を残せていない。メーカー、チームごとの戦力差が小さくなってきたこと、若手の成長が著しいこともあるが、年齢的な側面も少なからず影響があるはずだ。過去何度も話題に上がったバレンティーノ・ロッシの引退について、ヤマハのリン・ジャービスは「ロッシ自身が判断すること」と語る。

リン・ジャービス

「引退に関してはロッシ自身が判断することで、彼自身が満足する競争力を発揮出来ない、もしくは気力が落ちてきた時に判断することになるでしょう。引退如何に関してはヤマハ側からどうこうということではなく、彼からヤマハに対してまず最初に意思表示があるでしょう。ただ、現時点ではヤマハ、ロッシの両サイドから、自然と合意に至る形なのではないでしょうか。」

「2010年までに、ロッシはヤマハに4度タイトルをもたらしてくれました。ですから、彼がDucatiに移籍した時は大きな影響があったわけなんです。ロッシがヤマハを去るというのは、ホンダがマルケスを失うようなものです。しかし、ロッシは今、年齢的にも、キャリアの意味でも難しい局面におり、ヤマハ(ファクトリー)のMotoGP参戦の将来ということを考えても、彼にかかっているというわけではありません。」

「彼はヤマハで1年〜3年走ることは出来ると思いますが、彼があと年々競争力を発揮出来るか見守りたいと思います。彼はヤマハにとって非常に重要であることは変わりません。彼がさらに年を取ったら、ヤマハのブランド大使、パートナーとなっていってくれると良いですね。」

(Photo courtesy of michelin)