双方の同意に基づき、NTS RW Racing GP とスティーブン・オデンダール選手はこの度2019年度 FIM 世界選手権グランプリMoto2 における契約を解除することで同意しました。オデンダール選手は NTS RW Racing から2年目のグランプリ参戦していたところで、NTS とのコラボレーションとしては 3 年目のシーズンでした。

NTS RW Racing GP チームマネージャー ヤルノ・ヤンセン

「深刻な怪我が原因で、オデンダール選手はシーズン中の重要な時期を逃してしまった。人間関係については一切の問題が無いのですが、その結果として、スポーツという見方においては難しい状況に陥ってしまいました。そうした状況はチーム、またはマシンの開発、または選手本人など、誰にとっても有益なものではありません。この背景を理由に、ストップすることが良いと決断しました。この決断は簡単なものではありませんでした。オデンダール選手は NTS プロジェクトの当初からマシン開発などに携わってきたライダーだからです。NTS RW Racing GP は、オデンダール選手に改めて彼の貢献に感謝すると同時に、彼の将来が引き続き明るいことを願っています。」

スティーブン・オデンダール

「もちろん、シーズン途中にチームを離れることになってしまったことはとても残念だよ。皆がベストを尽くしていたけれど、どうしてもみんなが望む形に持っていくことができなかった。NTS RW Racing GP とそのパートナー達には彼らの努力に対し感謝したいし、僕に対して寄せてくれた信頼とチャンスについて重ねてお礼を言いたいです。」

生田目將弘 NTS 代表コメント

「怪我が大きな要因で崩れてしまったリズムをチームで一丸となって取り戻そうとみんなで出来る限りの努力をしてきました。オデンダール選手本人も全く同じ気持ちでしたし、同時にだからこその彼の苦悩も目の当たりにしてきました。NTS もシーズン中に必要なマシンの改修と細部のアップデートを実施してきましたが、様々なデータからも悪い状態が横ばい状態となってしまっていた中で、来季に向けてのマシン開発を担当する立場にあったという観点からも、このまま継続することはお互いにとって有益ではないと思い、チームとも熟議を重ねた結果、この度の決定を了承しました。」

「オデンダール選手とは家族ぐるみの付き合いなので、友人としては厳しい決断となりましたが、これからも変わることなく彼の友人でありたいと思えばこそ、お互いにプロ同士であるという高い意識と関係を保つことが必要と思います。彼の今後のことについては何も聞いていませんが、怪我からの本当の復帰が果たせればオデンダール選手はまたいつでも世界で活躍できる人物と確信しています。」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)