サンマリノGP初日、シモーネ・コルシが力強い走りを披露

第13戦サンマリノGPにNTS陣営から参戦を果たしたシモーネ・コルシが、レースウィーク初日にパワフルなライディングで総合21番手タイムを記録しました。チームメイトのボ・ベンスナイダーは総合26番手で金曜日の走行をまとめ上げました。午前のフリープラクティス(FP)1回目が、コルシにとってNTS陣営でのレースデビューの走行になりました。このセッションでマークしたタイムは1分40秒477。チームメイトのベンスナイダーの1分39秒935と比較しても、けっして見劣りのするタイムではありません。午後のFP2で、コルシはベンスナイダーよりも上位につけ、セッション20番手。自己ベストラップタイムは1分39秒225でした。一方、ベンスナイダーのタイムは1分39秒772でした。

コルシは、前戦までNTS陣営からMoto2世界選手権を走行していたスティーヴン・オデンダールに代わり、今大会に参戦しています。イタリア人選手のコルシにとって、このミザノワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリは、いわば庭のようなコースです。しかし、NTSのマシンはレッドブルリンクで行ったレース事後テストの際に走行した経験があるだけなので、ここを走るのはまったくの初経験です。にもかかわらず、初日から好内容の走行になったのは、32歳という豊富なグランプリ経験に裏打ちされた技倆で、NTSのポテンシャルを発揮したからこそ、といえるでしょう。

「シモーネは、我々のピットボックスに新しい風を吹き込んでくれました」と、NTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは述べました。「このマシンで初めてのフリープラクティスだったにもかかわらず、トップから1秒以内という素晴らしい内容でした。彼のマシンに関するコメントは非常に示唆に富んでおり、我々にとっても有意義で役に立つものばかりです。一方、ボはやや出足の遅れた初日になりました。明日以降にやるべきことはたくさんあります。タイムはまずまずで、全体的にうまく走っているのですが、セクター2のロスがやや大きい傾向です」

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(FP1-23番手 FP2-24番手 総合26番手)
「FP1では、ハードタイヤで気持ちよく走ることができた。でも、FP2ではそこから前進することができなかった。いまひとつの初日になってしまったけど、だからこそコルシがいてくれることが心強いんだ。彼のほうが速く走っている区間をチェックして、何が違うのかをよく考えたい。明日は、それをうまく活用していきたいね」

シモーネ・コルシ選手(ゼッケン24)

(FP1-26番手 FP2ー20番手 総合21番手)
「ホームグランプリにこういう形でレースへ出場できて、とてもうれしい。この機会をくれたNTS RW Racing GPに感謝をしているし、その気持ちを結果でお返ししたいと思っているんだ。FP1はバイクに慣れるのに少し苦労をしたけど、昼までの時間でチームがうまくバイクをアジャストしてくれたので、FP2はかなり気持ちよく走ることができた。トップと1秒以内で初日をまとめることができたので、よかったんじゃないかな。でも、もっとセットアップを煮詰めていけるので、明日はさらに上位ポジションを目指してがんばるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)