2019年シーズンを振り返ってレプソルホンダのチーム・マネージャーであるアルベルト・プーチは、チャンピオンシップ優勝したマルケス、最後までバイクに適応出来なかったロレンソという状況を振り返り、マルケスだけが勝ち続けているという指摘は誤りだと語る。
マルケスはタイトルを獲得、ホルヘは最後までバイクに適合出来なかった
アルベルト・プーチ
「2019年を振り返ると、マルクがタイトルを獲得したということは非常に良かった反面、ホルヘはバイクへの適合が最後まで出来ませんでした。最終的に彼は引退を決断し、チームは彼の意見を尊重したんです。マルクは例年と同じく素晴らしい走りを披露してくれましたし、ホンダとして今年はバイクの戦闘力を向上させることに成功しました。当然ホルヘがいなくなってしまうので、新型のテストはマルクとステファンを中心に行うことになります。」
「ホルヘとザルコがチームを辞めたという事に関しては状況が異なります。ホンダとしてはホルヘに対して必要なものを与えてきました。ライダーがバイクとマッチングしないという状況に関しては、望ましい状況ではありませんが、それ以上どうすることも出来ません。」
マルケスだけがホンダで勝利しているという指摘は間違っている
「マルケスだけがホンダのバイクで勝利を続けているという指摘がありますが、それは事実ではないでしょう。ホンダは過去10数年でロッシ、ヘイデン、ケイシー、マルクという4名のライダーがタイトルを獲得していますが、ヤマハはロッシとホルヘの2人、Ducatiはケイシー1人のみです。これが現実なんです。」
「マルクが勝ち続けているということはホンダとして気にはなりません。タイトルというのは、バイクだけでもライダーだけでも駄目で、レースに参戦する体制全体の力として獲得するものですからね。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)