8年間栄光に輝くことを目指して参戦した後に、ついにリッキー・ブラベックはダカール・ラリー総合優勝の夢を達成した。ホンダは2013年に23年ぶりにダカールに参戦を開始。その後度重なるステージ優勝、総合2位を獲得したが、総合優勝は果たせずにいた。しかし8回目の挑戦となる2020年に得られた総合優勝という結果は、長期間に渡るエンジニア、メカニック、ライダー達の努力の結果だと言える。
アメリカ人として初めてダカール・ラリー総合優勝を達成
ステージ12を終え、ダカール・ラリー総合優勝を達成したことで、リッキー・ブラベックはアメリカ人として史上初めて、地球上で最も過酷なラリーで総合優勝したライダーとなった。ブラベックはスタートから完走までラリー全体をリード。ステージ12を2位で完走したことで、過去5年間に渡って追い求めてきたダカール・ラリー総合優勝を達成した。
Monster Energy Honda Teamのエースはステージ3で総合首位に躍り出ると、レースが終わるまで総合首位の座を維持、2つのステージ優勝を達成して完走した。ブラベックに成功と同時に、今回のダカール・ラリーはホンダにとっても同様に大きな成功となり、ステージ12で優勝したホセ・イグナシオ・コルネホは総合4位、ホアン・バレダ総合7位、フランコ・カイミ総合8位となり、ケヴィン・ベナバイズは総合19位となった。
リッキー・ブラベック
「夢が叶いました。来年も同様の結果を残せることを願っています。ハスキー、KTMの連中がすぐ後ろに控えていたので簡単なレースではありませんでした。今回史上始めてアメリカ人ライダーとして総合優勝し、ホンダライダーとして優勝出来たことが何よりも嬉しいです。これからはさらにゴールを高く掲げて挑戦を続けていきたいと思います。」
「来年もこの結果を繰り返したいとはいえ、簡単なことではないでしょう。今回も実に長くてタフなレースでした。数千キロに渡るレースの中でチームも素晴らしい働きをしてくれました。ライダーもそうですし、チーム全体がしっかりと機能していました。バイクも最高で、そのおかげもあって皆が安全に幸せに完走することが出来たんです。これがまずは最初のゴールとして掲げていた内容でした。」
「皆に感謝してもしきれません。ホンダ、モンスター、自分達の挑戦を支えてくれたすべてのスポンサーに感謝したいと思います。今回は初めてのサウジアラビア開催で、その景観は圧巻でした。来年もまたここでレースが出来るといいですね。ホンダとは5年契約ですから、来年もまた戻って来れると思います。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of HRC)