ドルナスポーツCEOのカルメロ・エスペレーターは、スペイン アンダルシアの地方政府、ヘレス市議会と共に合意に達し、スペイン政府に提出したヘレスでの7月MotoGP開幕に関して下記のような詳細を語った。

・開幕戦はヘレス(スペインGP)
・徹底したウイルス検査など、開催には最新の注意を払う
・6月頭にはヨーロッパ開催のレーススケジュールが完成
・ヨーロッパ外への渡航が難しければ、チャンピオンシップはヨーロッパで完結

スペインGP、アンダルシアGPの概要

カルメロ・エスペレーター

「ずっとこの準備を進めてきました。7月末に開幕し、ヨーロッパで11月半ばまでレースを行うというプランについてずっと語ってきました。11月から12月にかけては温かい他の地域でレースが出来ればと思っていますが、それが難しければ今年のチャンピオンシップはヨーロッパで終了です。

スペイン政府に送付された合意案

スペイン アンダルシアの地方政府、ヘレス市議会と共に合意に達していますが、どのように何をどう実行するかを策定しています。内容に関して吟味の上でスペイン政府に提案しています。これはこれから開催を予定している全ての国で行っています。予め決めた手順があるのですが、これに従って明日か明後日に作業が完了します。この中でMotoGPに帯同する人数としては1,300人を想定しています。」

「同時に各国であらゆるスポーツの開催に関して検討する委員会がありますが、これは全てのスポーツで条件が異なっています。レース運営の人数、パドックはどうするかなど、一度我々で手順が明確になれば、これをスペイン政府に提出します。承認までには様々な政府機関の審査があります。人の移動に関しては内務省、健康面のリスクについて保健省 、国内外の移動について運輸省などに確認が必要です。これはスペインの例ですが、世界中の他の国、例えばブルノ、オーストリア、イタリアでは手順が異なります。」

徹底したウイルス検査の実施

現在の状況を鑑みて近い将来に実現可能な方法を考えていますが、今から7月にかけて状況がこれ以上悪くならないことをまず願っています。現状はヨーロッパの外からやって来る人に関しては、レース開催の少なくとも2週間前にヨーロッパに到着してもらう必要があります。それからヨーロッパの人を含むチームのメンバー全員に、ヨーロッパの各国を離れる前にテストを受けてもらいます。このテストは遅くとも開幕戦となるスペインに到着する4日前には受けてもらうものです。」

スペインに来る時点では全員が4日前の時点ではコロナ陰性だったという証明書を持参しており、サーキットに到着後になって再びテストを行います。その後は毎日チームメンバーに何らかの症状が出ていないか、体温を確認します。何か起きた場合は、それに対応する手段を講じることになります。」

2020年の開催スケジュールについて

「まずはこうして手続きをスペイン、そして他の国で行うことになります。6月の頭にはヨーロッパにおけるレーススケジュールを完成させることが出来るでしょう。そして理論的に考えれば、ヨーロッパの外でのレースについても予測が出来るはずです。ヨーロッパの外でもレースが出来るとしたら、現状12戦から16戦を考えているところです。

(Photo courtesy of michelin)