ヤマハファクトリーレーシングのテストライダーであるホルへ・ロレンソ は、初参戦となったMotoGPバーチャルレースで優勝。舞台は彼自身が得意としてきたシルバーストーンサーキットだ。彼はこのレースでビデオゲームのスキルを披露。ポールポジションを獲得し優勝を果たした。

ロレンソはポールポジションを活かしてスタート。ターン1への進入は少しワイドだったが、ファビオ・クアルタラロの後ろにつけて2番手となる。しかしターン3で中上のカミカゼアタックにより転倒し大きく順位を落とす。

ロレンソはレースに6位で復帰、3周目には速くも4位となり、ミケーレ・ピッロとバトルを展開。ターン4でピッロを抜き去る。

残り5周でレースリーダーの中上が転倒。その後ロレンソはトップとなったティト・ラバトを追う。ロレンソはラバとの後ろにつけながら完璧なオーバーテイクポイントを探し、8周目にラバトをオーバーテイクする。

ロレンソはその後ラバトを寄せ付けずに1.5秒の差でレースを終え、ファクトリーヤマハチームに2度目となるMotoGPバーチャルレースの優勝、5度目の表彰台をもたらした。

ホルへ・ロレンソ

今回レースに参加出来て本当に嬉しかったですね。子供の頃からビデオゲームは大好きだったんですよ。そしてMotoGP、F1、ラリーなどのレースゲームに関してはかなり得意でした。このロックダウンの間にバーチャルレースで再スタートを図るのは良いアイディアだったと思います。」

「自分も今回こうしてついにバーチャルレースに参加出来ましたしね。MotoGPビデオゲームは実にリアルで、今作で大幅にリアルさがアップしましたね。ライディングのリアリズムとフィーリングが大きく改善されたと感じます。

「ライバル達は既にバーチャルレースに参加していましたが、自分は初めての挑戦でしたから皆が強敵でした。ファビオやペッコなど若いライダー達は非常に速かったので、自分は今回のレースに向けてMotoGP2020でかなり練習を重ねてきました。

「今回のレースに向けてはコンスタントなペースを維持すること、ライディングにあたっての参照点を探そうとしていました。ポールポジションは獲得していましたが、中上にターン3で突っ込まれ転倒しましたので、その後は落ち着いて順位を回復する形となりました。

ファビオは非常に速かったものの、彼は自分よりも多く転倒したのでラッキーでしたね。残り数周でティトを抜いて優勝出来ました。ローマ将軍の有名なフレーズの通り、veni(来た)、vidi(見た)、vici(勝った)を体現出来ましたね。(登場し、ポールポジションを獲得し、優勝した。)

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)