禁止車両で練習を行ったライダーがいる(Moto2もしくはMoto3)

MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスのライダー達は、コンセッション適用を受けるアプリリア、KTMを除いて、2020年のプライベートテストが禁止されているが、(※アプリリア、KTMは6月30日までテストが可能だった)グランプリサーキットでの練習走行、トラック習熟走行を行う場合に使って良い車両については、細かくレギュレーションで規定されている。

FIMのプレスリリースによると、禁止されている車両を用いたテストを行った可能性があるMoto2もしくはMoto3ライダーが2名いるようで、彼らに対する公聴会が、開幕戦の舞台となるヘレスで7月19日の開幕日に開催される。

グランプリレギュレーションのArticle 1.15.1に詳しく記載があるテスト禁止事項は、Moto2クラスに関しては、レースで使用されているトライアンフの765ccエンジンの前後100cc(665cc〜865cc)の車両を用いたテストが禁止されており、Moto3クラスに関しては、選手権に参加しているのと同じメーカー、250ccの前後50cc(200cc〜300cc)の車両を用いたテストが禁止されている。

(※逆にMoto2クラス、Moto3クラスで、選手権に参戦しているのと同じメーカーのバイクでテストを行う際、Moto2クラスならばトライアンフ製のバイクで765ccより100cc以上大きいか100cc以上小さいバイク、Moto3クラスならば250ccより50cc以上大きいか50cc以上小さいバイクを用いたテストならば問題ない。)

MotoGPクラスの場合、MotoGP車両以外でのテストについてMoto2クラス、Moto3クラスのような細かい車両規定はレギュレーション上見受けられないが、選手権で使用する車両と同一排気量クラスの車両を練習で使用する場合、通常の市販車でホモロゲーション取得した状態のものであれば原則的に問題がないようだ。

練習で使用する市販車に何かしらの変更(タイヤの変更、ホイール、サスペンションの変更など)を行う際、ロードレース車両以外の車両(モトクロス、モタード)で練習を行う際、排気量クラスが異なるロードレース車両でテストを行う際は、テクニカルディレクターに事前の通知をし、許可を得る必要がある。

なお、今回レギュレーション違反をした可能性があるライダー達に対するペナルティーなどは明らかにされていない。

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(Source: FIM)

(Photo courtesy of michelin)