2年契約でペトロナス・ヤマハ・SRTに加入

引退かペトロナス・ヤマハ・SRTへの加入のどちらかと言われていたバレンティーノ・ロッシが、ペトロナス・ヤマハ・SRTと契約合意に達したようだ。契約は2年間で開幕戦ヘレスで発表が予定されている。

ロッシの契約は今回2年だとされているが、これでロッシは2021年、2022年の2年間、43歳になるまで現役のMotoGPライダーとして活躍することとなる。なお、ロッシはペトロナス・ヤマハ・SRTに加入するものの、ファクトリースペックのM1、そしてエンジニアリングサポートはヤマハが提供すると、リン・ジャービスが語っている。

最大のネックはロッシが帯同するスタッフ

ロッシのペトロナス・ヤマハ・SRT加入交渉が長引いた最大の理由は、彼が帯同するスタッフ。その多くはロッシはが最高峰クラスにステップアップした時から引き連れているメンバーであり、ホンダからヤマハ、ヤマハからDucati、Ducatiからヤマハとロッシが移籍する際も、ロッシと行動を共にしたメンバーだ。
ラズラン・ラザリ
ペトロナス・ヤマハ・SRTは新設のMotoGPチームで、その多くのメカニックやクルーチーフは、チームとして今後大事にしていきたいメンバーだ。仮にロッシが2022年末で引退をした場合、果たしてどの程度のチームメンバーがペトロナス・ヤマハ・SRTに残るのかは未知数であることを考えると、既に完成したチームにロッシのクルーが入る余地はほぼないのは当然だろう。

今回どのような形で契約が成立したのか不明だが、チーム代表のラズラン・ラザリは、ロッシが連れてこれるスタッフが最大でも1〜2名になると語っていた。そのため、今回の契約に関してはロッシが帯同するスタッフをどうするかについて、何らかの合意が得られた可能性が高い。

(Photo courtesy of michelin)

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