ミシュラン、ブルノに向けてヨーロッパを東へ

ミシュランとMotoGPライダーたちは、例年と異なるこのシーズンの第2章を開くため、スペイン南部のヘレスからチェコのブルノへ移動します。新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延拡大により、一部のレースが延期または中止となる中、チェコ・グランプリは今年のカレンダーの中で当初からの予定日で開催される数少ないレースのひとつです。ただ本来の第12戦としての開催ではなく、選手権の第4戦として行われます。

新設計のMICHELIN PowerSlickのリアタイヤで、今シーズンの素晴らしいスタートを見せたミシュランは、この後アウトモトドローム・ブルノの名で広く知られるコース幅が広い、高速のマサリク・サーキットに向かいます。スペインで新記録を樹立し、素晴らしいレースを見せた最新のリアスリックタイヤ。そのグリップとパフォーマンスが、今度はハードなブレーキングを要するエリア、パワフルに加速するゾーン、そして起伏のあるこのブルノの地で再び試されることになります。

摩耗の度合いが中程度のこのコースの路面で最適に機能するようコンパウンドはフロントにソフト、ミディアム、そしてハードがそれぞれ左右対称設計で用意し、またリアには右側をよりハードにした左右非対称設計で準備されます。

全長5,403mのブルノは6つの左コーナーと8つの右コーナーがあり、一見バランスのとれたニュートラルなコースという印象を受けますが、時計回りのコーナーでの要求レベルは高く、増大するストレスと予想される高温に対処するためによりハードなコンパウンドが必要になります。


首都プラハから約200km、ブルノ市郊外の丘陵にあり、周囲を森に囲まれたサーキットの立地から、ここでは雨天となりやすい傾向があります。そのためタイヤの割り当てにはMICHELIN PowerRainが前後ともソフトとミディアムのコンパウンドで用意されます。こちらもフロントは左右対称、リアは右側をよりハードとした左右非対称設計です。

ミシュランとMotoGPライダーたちは8月7日金曜日、2回のフリープラクティスから走行を開始します。翌日の土曜日にも2回実施し、重要な公式予選がこれに続きます。ここでライダーたちはスターティンググリッドのベストポジションを得るべくチャレンジします。そして22周で争われる決勝レースは8月9日日曜日、現地時間14時00分(日本時間21時00分)にスタートします。

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「ブルノは通常、夏休みの後に訪れるサーキットなので、ここが今シーズン2番目の開催地となることには戸惑いを覚えます。ヘレスで非常にうまく機能した新型コロナ感染防止対策はブルノでもそのまま生かされるのですが、レース当日にコース周辺のエリアに大勢のファンがいない光景にはとても違和感を覚えると思います。それでも私たちは、テレビやインターネットを通して観戦されるファンの皆さんに素晴らしいレースをお見せする覚悟です。」

「私たちはスペインで素晴らしいシーズンのスタートを切ることができました。数々のレコードを破りましたし、新しいリアタイヤは極限のコンディションの中でも非常に良い性能を発揮しました。ブルノはコース幅の広いサーキットで、ライダーがコーナーからの立ち上がりでリアタイヤのグリップを大いに必要とするハードな加速セクションが数多くあります。これはまさにこのリアタイヤのコンセプトを構成する要素のひとつで、その特性に理想的なサーキットでタイヤがどのように機能するのか、あらためてこの週末確認することになります

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)