表彰台獲得を狙っていきたい
中上 貴晶
「FP1からフィーリングは良かったですね。金曜日も午前と午後で大きくコンディションが異なりました。今日もそれは同様でしたが、いずれのコンディションであってもしっかりと適応出来ています。セッションの終了時点では常にトップ5を獲得出来ていましたしね。いかなるコンディションでもスピードがありますし、FP4でも素晴らしいレースペースを発揮出来ています。ペースに関してはあと0.1秒秒単位で改善が必要ですが、バイクのセットアップの作業の継続と電子制御の煮詰めを行っています。」
「ここで28周を走るのは非常に難しく、レース終了時点ではスピン、バイクが暴れまわるなどの挙動を示してしまいます。ですから電子制御の最適なバランスを見つける必要があるんです。ポールポジションを争うことが出来るとは思っておらず、目標はフロンローでしたから2番手を獲得出来たことが本当に嬉しいです。」
「MotoGPは今や非常に接近していますので、1列目でスタートすることが何よりも重要なんです。3列目、4列目からスタートすると序盤に順位を回復するのは本当に難しいんです。明日が表彰台獲得の大きなチャンスであることは間違いありません。もちろん優勝争いが出来るとは思っていませんが、今週は表彰台獲得を狙っていきたいですね。もちろん優勝が狙えれば狙っていきますけど、正直1位〜3位のいずれであっても嬉しいですよ。」
「マルクと直接話してなにかアドバイスをもらったことはありません。しかしマルクが怪我をしてからHRCからのプレッシャーは高まったと思います。2019年型のホンダも十分なポテンシャルがあります。2020年型はカルも含めて苦戦しているようですが、自分は今の目の前のバイクに集中しているんです。昨年のマルクの走行データはトラックごとに分析していますし、今こうして戦闘力を発揮出来ている状況を楽しんでいます。」
「ライダーであれば怪我をしてもすぐにバイクに乗りたいと思うものです。実際に手術をしてプレートを入れれば、怪我の状況にもよりますが、その後はすぐにバイクに乗りたい、乗れると思うものです。医者がOKを出したのであれば走行はしますし、結局最後はライダーがどう判断するかです。痛みが激しいようであれば走行は当然出来ませんしね。」
「マルクのスタイルをコピーするのは不可能です。ヘレスから彼のスタイルを真似る、彼のスタイルに近づけて走るようにしていますが、これによってバイクを止めることが用意になり、よりコンスタントに走行出来るようになっています。バイクをコントロールするのにもエネルギーをさほど使わずに済んでいます。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)