ミシュラン サンマリノGPレビュー2020

ミシュランは今年の6戦の中で4人目の優勝ライダーが誕生する瞬間に立ち会った。今回優勝したのはペトロナス・ヤマハ・SRTのフランコ・モルビデッリで、彼はレース開始から終了まで終始リードしてレースを終えた。

ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは全長4,226mで最近再舗装をしている。ミシュランタイヤは再舗装後の路面に完璧にマッチするコンパウンドを持ち込み、これによって数々の高速タイムが記録された。

ミシュランのタイヤはライダー達に限界までプッシュする自信を与え、マーべリック・ビニャーレスがオールタイムラップレコードを更新する1’31.411を記録してポールポジションを獲得している。


今日の27周のレースの中では7種のうち5つの異なるコンパウンドが使用可能だった。新たに加わったのはソフトとハードの非対称コンパウンドのフロントタイヤで、それ以外の左右対象デザインのソフト、ミディアム、ハードが使用可能だった。こうした新しいタイヤが使用可能なのは再舗装されたトラックであるため。

マーべリック・ビニャーレスはポールポジションからスタートするも、フランコ・モルビデッリが最高のスタートでホールショットを奪う。モルビデッリはそのままレースをリードし、初優勝を達成した。

フランコ・モルビデッリは今シーズン開始以来4人目の新しい優勝ライダーで、異なる優勝ライダーがここまで多数生まれるのは、ミシュランがMotoGPに復帰した2016年と同様となる。なお、モルビデッリは過去のレースレコードを3秒ほど上回る記録を達成しており、これは古い路面で記録された昨年のタイムを23秒も上回るものだった。


今回のレースではグランドスタンドに10,000人のファンが詰めかけ、ファンによる声援と雰囲気が、今までの無観客レースと大きく雰囲気が異なるレースとなった。サーキットのファン、自宅で観戦した世界中のファンは高速のオーバーテイク、個人バトルなど見どころあるレースを楽しむことが出来た。

足の怪我から復帰したフランセスコ・バグナイアは予選6位で、レース中で最速ラップを記録するだけでなく、最高速記録をも塗り替えている。バグナイアはミシュランのグリップを活かして2位を獲得している。

3位となったのはスズキのジョアン・ミールで、これによって表彰台を異なるメーカーのバイクが獲得することとなった。ジョアン・ミールは8番スタートながら、素晴らしい追い上げ、オーバーテイクを見せて8番手となった。

モルビデッリはハード/ミディアム、バグナイアはハード/ソフト、ミールは前後ミディアムと、3名のタイヤ選択はいずれも異なっていた。

地元ヒーローのバレンティーノ・ロッシはこの日4番手。表彰台争いを繰り広げたものの。最終ラップにジョアン・ミールに追い抜かれている。アレックス・リンスが5番手、マーべリック・ビニャーレスが6番手となった。

7位はアンドレア・ドヴィツィオーゾで、ファビオ・クアルタラロの転倒によってチャンピオンシップにおいて首位に浮上している。以下、8位ミラー、9位中上、10位ポル・エスパルガロが続いた。

ミシュランはこの後週末に備えてミサノに留まり、火曜日にワンデーテストを開催。週末にエミリア-ロマグナGPを迎える。レースは再び観客を迎えて行われ、MotoEの開催もあって、ミシュランにとっては忙しい週末となる。

フランコ・モルビデッリ

「素晴らしいレースでした。良いスタートからリズムに乗ってレースが出来ました。最初はロッシからのプレッシャーを感じましたが、その後はロッシが離れていくのを感じました。タイヤは終始素晴らしく機能していて、レースを通じて安定していました。チーム、ミシュラン、今日レースを観戦してくれたお客さんに感謝したいと思います。」

「初めてのMotoGPクラス優勝は特別な気分です。48時間は興奮が覚めないと思いますが、来週のレースにはまた落ち着いて挑みたいと思います。タイヤは3種類のフロント、リアはどれでレースをしても問題ないものでした。ミシュランが素晴らしい仕事をしてくれた証拠ですね。いずれのタイヤも素晴らしいのですが、それぞれ味付けが少しづつ異なっていました。いずれにタイヤでも問題走行出来るのは素晴らしいことですよ。」

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「ミサノではMotoGP、MotoE共に大成功を収めることが出来ました。シーズン開幕前にタイヤ選択を行う必要があったのは変わらずですが、タイヤの性能は素晴らしく、新しい路面にしっかり適応出来ました。今週末は今年始めて、全てのタイヤでレースが問題なく出来るコンディションとなりました。」

「これはレースで5種類の組み合わが使用されたこともそうですし、表彰台の3名のタイヤの組み合わせがそれぞれ異なったことにも証明されています。」

「新レコードを樹立するために参戦しているわけではありませんが、オールタイムラップレコード、レースレコードを更新出来たことは大変嬉しいことで、これはタイヤの優れたパフォーマンスを証明していますし、いずれはこのタイヤ技術位が、レースからストリートへと反映されていくでしょう。」

「素晴らしいレースでしたし、ファンがスタンドにいるのも嬉しいものです。このパンデミックに立ち向かう中での小さな一歩と言えるでしょうが、MotoGPにとっても大きな一歩でした。ミシュランも素晴らしいレースにいくばくか貢献が出来たと考えています。」

「フランコ・モルビデッリを祝福したいですね。これによって新しい優勝ライダーは今年4人目です。優勝を逃した選手たちも力をつけていますね。」

「この後ミシュランは火曜日にテストを行いますが、多くのライダーが新しいタイヤをテストするでしょう。皆が来週末のレースに備えてセットアップの改善作業などを進めるはずです。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)