MotoGPの2020年シーズン最終戦の舞台となるポルトガルで、オフィシャルライダーとテストライダー達がテストを行う。テストは水、木の2日間でヤマハテストライダーのロレンソは2019年型のM1を使用する。当初は2020年型でテストを行うことが予定されていたが、今週末ル・マンでレースが開催されるため、物流面含め調整がつかなかったと思われる。
ホルへ・ロレンソ

最大限のデータをファクトリーライダー達に提供することが重要

ホルヘ・ロレンソ

「再びM1に乗ることが出来るのが非常に楽しみです。これほど長くライディングから離れたことはありませんでした。MotoGPバイクのスピードに慣れるのは簡単ではないでしょうね。」

「自分の理解が正しければ、テストで使用するバイクはセパンと同じものです。残念ながらポルトガルに新しいバイクを持ってくることは叶いませんでした。ですからこのテストに関しては、オフィシャルライダー達のためにギア比を決定したり、タイムアタック用、レース用のタイヤのヒントを得ることが主な目的になるでしょう。」

「セットアップも多少変更してみますが、2019年型のセットアップは2020年型と異なりますから、ギアボックス、タイヤのテストと比較して優先度は低いですね。マイオ・メレガッリとは数週間前に話をして、もしかしたら2020年型を持ち込めるかもと話していましたけど、2時間前にボックスに入った時点で用意されていたのは2019年型でした。」

「彼らの話では2020年型を用意する時間が無かったということでした。残念ではありますが、彼らも最大限努力をしてくれたと理解しています。現時点であるマテリアルでテストをするしかないでしょう。」

「新しいパーツの開発についてヤマハも努力してくれているはずです。しかし、コロナの現状では最新パーツの開発が追いつかないのは仕方ありません。コロナがなければ、合計で15日か16日間のテストが予定されていました。意図的にヤマハがテストライダーを使ってテストしていなかったとは思いません。ヤマハファクトリーはある程度潤沢な予算あるはずですし、コロナの状況下で仕方無かったんでしょう。」

「これから2日間新しいトラックでのテストになります。アップダウンの激しいトラックですし、テスト序盤に愚かなミスをしない事が重要になるでしょう。重要なことは走行を重ねて、ヤマハのオフィシャルライダー達に可能な限り多くのデータを提供する事です。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)