マニクールで開催されたレース2は悪天候が続き、波乱のレース展開となった。スーパーポールレースではジョナサン・レイがウェット路面で他を寄せ付けないスピード発揮、週末の2勝目を飾った。2位となったのはチームメイトのアレックス・ロウズで、3位はマイケル・ファン・デル・マークだった。

レース2ではDucatiのスコット・レディングがロリス・バズを2位に引き連れて優勝、チャズ・デイビスが3位となった。ジョナサン・レイは4位でこれでレイとスコット・レディングとのポイントさは59ポイント、わずか3ポイントでタイトル獲得を逃した。これでジョナサン・レイのタイトル獲得は最終戦に持ち越されることが決まった。

雨によって3クラスすべてのライダーがウェットタイヤを使用。WorldSSP、WorldSSP300カテゴリーもピレリ(Pirelli)ディアブロレインタイヤ(オプションR)を使用している。またWorldSBKクラスに投入された、新型のデベロップメントレインリアタイヤであるX1251が引き続き素晴らしい性能を発揮した。

実際のところほとんどのライダーがこのタイヤを使用し、使用したライダーからは素晴らしくポジティブなフィードバックが得られている。今回のラウンドに関してはウェット走行が続いたことで、ピレリ(Pirelli)にとって貴重なデータ収集の機会となった。これらのデータが、世界中のライダーが使用できるタイヤの開発に使用される。

スーパーポールレース

スーパーボールレースの開始数分前から雨が降りはじめ、レース序盤にリードを取ったのはカワサキのジョナサン・レイだった。続いてアレックス・ロウズ、そしてマイケル・ファン・デル・マーク、ギャレット・ガーロフが続いた。

10番グリッドスタートのスコット・レディングも素晴らしい走りで4位に浮上、チャズ・デイビス、ロリス・バズが5位争いを展開。スコット・レディングは前を走るマイケル・ファン・デル・マークに追いつき、最後まで2人は激しく争うも、3位を獲得したのはマイケル・ファン・デル・マークだった。 2位はアレックス・ロウズ、優勝はジョナサン・レイだった。

スーパーポールレース結果

J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
M. van der Mark (PATA YAMAHA WorldSBK Official Team / Yamaha YZF R1)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
C. Davies (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
L. Baz (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R1)
M. R. Rinaldi (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Junior Team / Yamaha YZF R1)
T. Razgatlioglu (PATA YAMAHA WorldSBK Official Team / Yamaha YZF R1)
L. Mercado (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000RR)
X. Fores (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
S. Barrier (Brixx Performance / Ducati Panigale V4 R)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000RR)
E. Laverty (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
V. Debise (OUTDO Kawasaki TPR / Kawasaki ZX-10RR)
S. Cavalieri (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
X. Pinsach (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
T. Takahashi (MIE Racing Althea HONDA Team / Honda CBR1000RR)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMWS1000 RR)
TR. F. Caricasulo (GRT Yamaha WorldSBK Junior Team / Yamaha YZF R1)

WorldSBKクラス レース2

午後2時に開催されたレース2ではジョナサン・レイのタイトルが決まる可能性があったレースで、ジョナサン・レイはポールポジションからスタート、スコット・レディングが順位を上げて後に続いた。その後ろにはアレックス・ロウズが続き、4周目にスコット・レディングがトップに浮上。

その後ろにはロリス・バズが続き、Ducatiのマイケル・ルーベン・リナルディ、チャズ・デイビスが4位を争う。中盤にレイは3位となり、チャズ・デイビスもレイを抜いて3位に浮上した。ジョナサン・レイは何度も3位ポジションを狙うが、チャズ・デイビスが守り切って3位で完走。バズが2位、優勝はスコット・レディングだった。

WorldSBKクラス レース2結果

S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
L. Baz (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R1)
C. Davies (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
M. van der Mark (PATA YAMAHA WorldSBK Official Team / Yamaha YZF R1)
M. R. Rinaldi (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Junior Team / Yamaha YZF R1)
T. Razgatlioglu (PATA YAMAHA WorldSBK Official Team / Yamaha YZF R1)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMWS1000 RR)
F. Caricasulo (GRT Yamaha WorldSBK Junior Team / Yamaha YZF R1)
S. Barrier (Brixx Performance / Ducati Panigale V4 R)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000RR)
E. Laverty (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000RR)
S. Cavalieri (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
V. Debise (OUTDO Kawasaki TPR / Kawasaki ZX-10RR)
T. Takahashi (MIE Racing Althea HONDA Team / Honda CBR1000RR)
TR. X. Fores (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
TR. X. Pinsach (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
TR. L. Mercado (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)

WorldSSPクラス レース2

ルカス・マヒアスが抜群のスタートを切り、その後ろにポールポジションからカイル・スミスが続く。その後ろにはオデンダールが続き、4位争いはゴンザレスとデ・ロサとなる。前半はAlexander Öncüが追い上げ、すぐ後ろにスーマーが続く。最終的に優勝したのはホームライダーのマヒアス、2位にスミス、3位スーマーとなった。

WorldSSPクラス レース2結果

L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
K. Smith (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
H. Soomer (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
S. Odendaal (EAB Ten Kate Racing / Yamaha YZF R6)
K. Hanika (WRP Wepol Racing / Yamaha YZF R6)
M. Gonzalez (Kawasaki ParkinGO Team / Kawasaki ZX-6R)
C. Öncü (Turkish Racing Team / Kawasaki ZX-6R)
D. Webb (WRP Wepol Racing / Yamaha YZF R6)
H. Okubo (Dynavolt Honda / Honda CBR600RR)
K. Manfredi (Altogoo Racing Team / Yamaha YZF R6)
P. Oettl (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
G. Van Straalen (MPM Routz Racing Team / Yamaha YZF R6)
G. Hendra Pratama (bLU cRU WorldSSP by MS Racing / Yamaha YZF R6)
A. Bassani (Soradis Yamaha Motoxracing / Yamaha YZF R6)
TR. R. De Rosa (MV Agusta Reparto Corse / MV Agusta F3 675)
TR. F. Fuligni (MV Agusta Reparto Corse / MV Agusta F3 675)
TR. A. Verdoïa (bLU cRU WorldSSP by MS Racing / Yamaha YZF R6)
TR. I. Viñales (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
TR. S. Frossard (Moto Team Jura Vitesse / Yamaha YZF R6)
TR. A. Locatelli (BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)
TR. P. Sebestyen (OXXO Yamaha Team Toth / Yamaha YZF R6)
TR. L. Cresson (OXXO Yamaha Team Toth / Yamaha YZF R6)
TR. C. Perolari (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
TR. A. Carranza (EMPERADOR Racing Team / Yamaha YZF R6)

WorldSSP300 レース2


WorldSSP300で優勝したのはマーク・ガルシアで、2位はJeffrey Buis、3位Hugo De Cancellisとなった。

スーパーポールレースで使用されたタイヤで使用されたタイヤ


スーパーポールレースではインターミディエート、ウェットタイヤ両方が使用可能だったが、Velentin Debise以外のライダー達は、レース1と同じく、フロントにスタンダード・ディアブロレインタイヤ(オプションR)、リアにX1251レインデベロップメントタイヤ(オプションRa)を使用した。

WorldSBKレース2で使用されたタイヤ


WorldSBK レース2ではすべてのライダーがフロントにスタンダード・ディアブロレインタイヤ(オプションR)を使用、リアは多くのライダーがX1251レインデベロップメントタイヤ(オプションRa)を使用した。スタンダードレインタイヤ(オプションRb)を使用したのは、フランス人のバズとValentin Debiseのみだった。

WorldSSPレース2で使用されたタイヤ

WorldSSPクラスではすべてのライダーがスタンダード・ディアブロレインタイヤ(オプションR)を前後に使用している。

スーパーポールレースにおけるデータ

・ピレリ(Pirelli)ベストラップアワードはジョナサン・レイが10周目に記録した1’47.584
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSCR(21名中21名)
・最も使用されたリアタイヤはデベロップメントX1251 SCR (21名中20名)
・ソリューションの数はフロント5種類、リア7種類
・ライダーごとに使用可能だったタイヤ本数は74本で、フロント35本、リア39本
・気温11℃
・路面12℃

WorldSBKレース2におけるデータ

・ピレリ(Pirelli)ベストラップアワードはロリス・バズが7周目に記録した1’47.558
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSCR(21名中21名)
・最も使用されたリアタイヤはデベロップメントX1251 SCR (21名中19名)
・ソリューションの数はフロント5種類、リア7種類
・ライダーごとに使用可能だったタイヤ本数は74本で、フロント35本、リア39本
・気温記録なし
・路面温度記録なし

WorldSSPレース2におけるデータ

・ピレリ(Pirelli)ベストラップアワードはHannes Soomerが14周目に記録した1’54.609
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードレイン(24名中24名)
・最も使用されたリアタイヤはスタンダードレイン(24名中24名)
・ソリューションの数はフロント4種類、リア4種類
・ライダーごとに使用可能だったタイヤ本数は50本で、フロント24本、リア26本
・気温11℃
・路面14℃

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)