ミシュランは新たなダブルヘッダー、そして自社名を冠したグランプリへ

スケジュールが凝縮された今シーズンの MotoGPですが、ミシュランはスペインに渡り、新たな2連戦に臨みます。まずアラゴン・グランプリ(Gran Premio Michelin® de Aragón)、そしてその7日後には初開催となるテルエル・グランプリ(Gran Premio Liqui Moly de Teruel)が、ともにアルカニスに程近いモーターランド・アラゴンで行われます。

フィリップアイランドで 3 シーズンに渡って開催されたオーストラリア・グランプリに続き、全長 5,078m で反時計回りのこのサーキットで行われるレースに、タイトルスポンサーとしてミシュランの名を冠するのはこれで2年目となります。

モーターランド・アラゴンは10の左コーナーと7つの右コーナー、タイトなヘアピン、そして高速カーブを備える複雑で特異なレイアウトのサーキットです。ここではコースでの要件を満たし、あらゆる状況下でもライダーたちが自信をもってパフォーマンスできるフロントタイヤが必要となります。そして高速での安定性とマシンのパワーを路面に伝えることが求められる全長1キロメートルを超えるストレートでは、リアタイヤが速いラップタイムを刻むカギとなります。

モーターランド・アラゴンは日中の気温が高く、乾燥していて岩の多いスペインのテルエル地方に位置しています。そして高原でもあるこの地域の朝はとても涼しくなります。ミシュランの名を冠したレースと、その翌週末のグランプリのために MICHELIN Power Slick はこれらすべてを考慮し、要件を満たすべく準備されています。フロントタイヤはソフトとミディアムが左右対称設計ですが、ハード、そしてリアのミディアムは左側をよりハードにした左右非対称設計となっています。

これは左コーナーの多さに対応したものです。リアのソフトとハードは左右対称設計です。またこのサーキットの立地から両週末に雨が降る可能性が高いため、MICHELIN Power Rain は前後ともソフトとミディアムが用意されます。フロントタイヤは左右対称設計ですが、リアタイヤは左側をよりハードにした左右非対称設計です。

ミシュランと MotoGP ライダーたちは10月16日金曜日、アラゴン・グランプリ最初のフリープラクティスセッションで走行を開始します。フリープラクティスは翌土曜日にも公式予選の前に2回予定されています23周で争われるアラゴン・グランプリ決勝レースは10月18日日曜日、現地時間14時00分、日本時間21時00分にスタートします。翌週のテルエル・グランプリも同じフォーマットで開催されますが、決勝レースのスタートは 10月25日日曜日、現地時間 13時00分、日本時間21時00分です。

ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「アラゴンでの開催は2年目になりますが、私たちにとってミシュランの名を冠したグランプリはいつも特別です。昨年は工場からたくさんの人たちが訪れ大成功に終わりました。今年は残念ながら新型コロナウイルス感染対策のため同じようにはいきませんが、良いレースにしてミシュランの全スタッフが誇れるものにしたいと思っています。例年よりやや遅い時期の訪問となりますが、アラゴンは午前と午後の大きな温度差が課題になります。ただ今回は、この温度差は恐らく例年ほど極端にはならないと思います。またコース上には風によって運ばれた砂でタイヤが非常に摩耗しやすくなります。しかし私たちは、どんなコンディションでもライダーたちが自信を持って走ることができるタイヤレンジを選択しています。重要なことは、このアラゴン・グランプリをすべての人々にとって素晴らしい大会にすることです」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)