ヨーロッパGP初日、ベンスナイダーは18番手タイム ビェシェキルスキは27番手で、着実かつ慎重な走り出し

第13戦ヨーロッパGPが、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで始まりました。金曜の初日は天候に恵まれず、午前のフリープラクティス(FP)1回目と午後のFP2は、ともにすっきりしないコンディションでの走行になりました。

雨に濡れた路面が少しずつ乾いていく難しい状況の中で、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーは1分37秒732を記録して初日総合18番手。チームメイトのピオトル・ビェシェキルスキは1分39秒457のタイムで、初日の順位は27番手でした。午前の走行は雨に濡れて冷えるコンディションで、Moto2クラスの選手たちはいずれも1分49秒台や50秒台で走行していました。

午後になっても厚い雲がサーキット上空を覆っていたため、路面温度は午前よりも1°Cほど高くなった程度でしたが、舗装は午前よりも乾いていました。とはいうものの、コーナーによってはかなりの湿り具合が残るトリッキーな状態で、選手たちは注意深い走行を続けました。気象情報によると、週末に向けて天気は少しずつ回復傾向を示しそうですが、それでも一気に晴れ渡るようなことは期待できそうにありません。NTS陣営のチームスタッフやライダーたちは、日曜の決勝レースまで難しい舵取りを迫られそうな状況です。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(FP1-22番手 FP2-18番手 総合18番手)
「午前の濡れた路面では、フィーリングは悪くなかったよ。そのままセットアップを詰めて行きたかったんだけど、気象情報が微妙なので臨機応変に対応していくことが重要だね。日曜はドライコンディションになるという話なので、今朝はウェットコンディションでできるだけたくさん走行して、万が一の場合に備えてデータをたくさん収集したんだ。午後はドライコンディションになってきたけど、まだ湿り気の残るコーナーもあって、特に1コーナーはまだかなり濡れていた。」

「でも、フィーリングは良かったよ。明日の予選で上位のQ2に入るためには、まだコンマ数秒ほど詰める必要があるけど、いい手応えは掴んでいる。明日のセッションは天気次第だけど、ドライコンディションになれば午前のセッションでがんばってタイムを詰めて、Q2へダイレクト進出できるように全力で走るよ」

ピオトル・ビェシェキルスキ選手(ゼッケン74)

(FP1-26番手 FP2-27番手 総合27番手)
「今日は午前と午後でコンディションが大きく変わったので、とても勉強になる一日でした。朝のウェットコンディションではとてもフィーリングが良く、走るたびにタイムアップをできました。ちょっとすべる傾向もあったのですが、それもうまくコントロールできて、楽しみながら走れました。」

「午後は路面の濡れているところと乾いているところがあって、すごく難しいコンディションだったのですが、その状況も楽しみながら走ることができました。このコンディションを考えると、今のトップとのタイム差はまずまずの許容範囲だと思います。どこをどうすればもっとタイムが詰まるかもわかっているので、明日の走行が今からとても楽しみです」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)