バレンシアGPではジョアン・ミルのタイトル獲得で盛り上がったパドックだが、フロントではフランコ・モルビデッリとジャック・ミラーと熱くもクリーン案バトルがファンを熱狂させた。テルエルGPのような完全勝利を狙っていたフランコ・モルビデッリだが、ジャック・ミラーが最後まで肉薄、最終ラップはハードフロントを履くフランコ・モルビデッリとミディアムフロントのジャック・ミラーとのバトルだった。

2020年型のバイクよりも高いパフォーマンスを安定して発揮しているように見える2019年型のバイクを、引き続き来年も使用することに関して不満はないが、最新型が常に最高のバイクであるという考えを示した。
フランコ・モルビデッリ

レース開始から最後まで全力だった

フランコ・モルビデッリ

「タフなレースでしたね。ジャックも凄い走りでした。今回はずっと後続を引き離そうとしていて、相当なペースで走っていました。常に100%の力で走行していました。最後までジャックがついてきて、最後は2人の気力の戦いでしたね。」

「抜きつ抜かれつの激しいながらもクリーンなバトルでした。こうしてレースに勝利するのは最高の気分ですね。チームも素晴らしい仕事をしてくれました。最終戦ポルトガルも楽しみです。」

「いいバトルが出来ると思っていましたが、今まではそれをMotoGPで発揮出来ていなかったんです。これをMoto2だけでなく、MotoGPでも素晴らしい相手に証明して勝利出来たことは良かったですね。今日は自分にとって最高のレースでしたね。序盤から飛ばして終盤に最高のバトルが出来たと思います。」

アイルトン・セナのポスターを枕元に飾っている

「アイルトン・セナは自分にとって大事なヒーローです。半分ブラジル人の自分にとってアイルトンは大事な存在です。母が自分を産んだ後に、母はアイルトンのポスターを僕のベッドの枕元に飾ってくれていました。そのポスターにはOutside Goalと書かれていたんです。自分も同じポスターを枕元に今も飾っていて、寝るとき、そして起きるときにいつもセナのポスターを見ているんです。」

「彼がレースをしていることを見ることは出来ませんでした。ただ彼のことはドキュメンタリーなどで何度も見ていて、彼のパーソナリティー、冷静なアプローチは尊敬しているんです。彼は自分にとって目標とする光です。」

「彼のことを大変尊敬していますが、彼と自分を比べるのはあまりにもおこがましいでしょう。彼は偉大なレーサーでチャンピオンです。自分は違いますから。ただ、彼の存在から大きな影響を受けていると言えるでしょう。」
フランコ・モルビデッリ

最新のバイクがベストなバイク

「バイクに関しては常に最新のバイクがベストです。最新型のバイク、ファクトリーのバイクは改善の余地があります。しかし自分のバイクの場合は今あるパッケージから最高の結果を絞り出す必要があります。もちろん来年ファクトリーが使用するパーツを何かしら使用する事はできるでしょうが、最新のバイクが常に最高であることに変わりはありません。」

「最新である。つまり改良ができると事に加えて、ファクトリーのすべてのエネルギーが新型バイクに注がれるわけですから。ファクトリーが使用する最新型バイクの方が改善の余地が大きく、自分が使用する旧型の改善のマージンはほぼないと言えるわけです。そしてこれ自体は速く走れるか否かと言うこととは関係ありません。もちろん来年使用するバイクについて不満はありませんよ。」
フランコ・モルビデッリ
(Source: sepang racing team)

(Photo courtesy of sepang racing team)