今回がMotoGPクラスでは2度目、ドライでは初の表彰台獲得となったペトルッチ選手。予選9位ポジションからのスタートで、徐々に順位を上げてロッシ選手とビニャーレス選手を捕らえて、2位まで順位を上げました。最後はビニャーレス選手に抜き返されて3位となりましたが、地元ムジェロでの嬉しい表彰台となりました。

 

Q

「昨日フロントローを予選で逃した事を表彰台を獲得した事が完璧な形で挽回しました。ムジェロ、ホームレース、Ducatiの地元での表彰台です。今の気持ちをどう表しますか?素晴らしい笑顔ですが、まさに夢が叶ったという感じでしょう。」

ダニロ・ペトルッチ

「まさにその通りです。ドヴィに”ここで表彰台に立てるなんて信じられない”と話した時に、彼も”きっと涙が出ると思うよ”と話していて、まさにその通りでした。今まで自分達はレース後半での強さがある状態でしたが、予選でのスピードはイマイチだったんです。昨日は予選は素晴らしい走りが出来たんですが、縁石の上に乗って走っていたところそのまま縁石がない部分を通過してしまいました。ルールは誰にとっても同様ですから(※コース外を走ったとして2位を獲得出来たはずのラップタイムが無効となった)がっかりしました。それにPramacのボスが、ヘレスの後で”ダニロ、ムジェロでしっかりとした仕事をしないと駄目だぞ”と言っていたんです。ただ簡単なことではないんですよね。表彰台を買えませんから。」

「今日は序盤からアグレッシブに攻めました。1周目だけは少なくともトップについて行きたいと思っていたんです。そしてトップに付いていける感触があったので、ホームGPだということもあり全力を尽くしました。バレンティーノとマーベリックを抜いて2位になり、次は1位だと思っていたんですが、ドヴィにアタックする前に息が上がってしまい、タイヤも駄目になってしまっていました。それで最低限表彰台を維持するということにしたんです。」

 

Q

「数日前にムジェロで表彰台を獲得出来ると誰かが話したとしたら、どう思っていたでしょうか?」

ダニロ・ペトルッチ

「ここで表彰台が獲得出来るのであれば、自分の家を売ってもいいと答えたでしょう(笑)ここで表彰台を獲得するというのは最高なことですから。」

 

Q

「ここムジェロでイタリア人ライダーが表彰台に立つということは特別なことだと思いますが、実際どのような感じなのでしょう?沢山のイタリア人ファン、Ducatiのボスも大勢いますし、キャリアの中でも最高の瞬間なのではないでしょうか?」

ダニロ・ペトルッチ

「ええ。今日が人生最良の日です。ムジェロの観客というのは、バイクに7速目のギアを与えてくれますね。今まで何かプラスアルファになるものを感じたことはありませんでしたが、ここではまるで何かプラスアルファになるものがあるように感じるんです。そしてここで練習走行も含めて走る時というのは、やはり特別なものを感じるんですよ。ウォームアップで走っても、ファンが岡を埋め尽くしているのが見えますし、本当に人生で最高のフィーリングと言えますね。本当に最高です。」

 

Q

「Pramacのボスだけでなく、Ducatiのボスであるクラウディオ・ドメニカーリもいますが、パルクフェルメであなたにおめでとうと伝えていました。彼に何か表彰台のボーナスをお願いしましたか?」

ダニロ・ペトルッチ

「ええ(笑)こういう結果は来年に向けて重要ですよね。」

 

Q

「バルセロナレースは5日後となりますが、高いモチベーションにあると思います。バルセロナで再びレースをするにあたりどのような心構えでしょう?」

ダニロ・ペトルッチ

「バルセロナには当然ポジティブな気持ちで挑む事が出来るでしょう。昨年は自分達にとってあまりポジティブではなかったですから。リアタイヤが完全に終わってしまい、確かトップから40秒ほど離されてのゴールだったと思います。やることは沢山あります。ファクトリーの連中はテストをしていましたが、彼らによるとDucatiはこのトラックでは未だにライディングが難しいと話していました。ただ、今日は自分達が非常に速いのだということを証明出来ましたね。」

 

Q

「ダニロあなたにとって2度目のMotoGP表彰台、初のドライコンディションでの表彰台獲得おめでとうございます。」

ダニロ・ペトルッチ

「どうもありがとう。」

(Photo courtesy of michelin)