HRC 桒田哲弘
「レースはホンダのDNAです。今までの自分たちを越えていかない限り成長はありません。最も先進的なエンジニアリングを達成しようと思っていますし、これは市販車にダイレクトに反映されるものです。これはCBR1000RR-Rという我々のフラッグシップマシンにも表れているもので、このバイクはトラックで最大の性能を発揮するように設計されています。」
「昨年は幾多の困難を乗り越えて、しっかりと成長することができました。昨年の土台からさらに進化したいと考えています。」
「チーム体制に関しては、レオン・キャミアが新たにチームマネージャーとして加わりました。またMotoGPとFIMスーパーバイク世界選手権(SBK)のエンジニアたちの情報交換が活発になり、シナジー効果として例えば電子制御部門などの交流が増えています。」
「バイクに関してはあらゆる部分、エンジン、電子制御、シャーシなど、バイクの競争力を高めるために開発を続けています。今年はアルヴァロ・バウティスタとレオン・ハスラムがチャンピオンシップ争いができるようになるでしょうし、市場に対しても最高の性能を持った商品を、現在そしてこれからも提供することができるでしょう。」[adchord]
レオン・キャミア
「ライダーからマネージャーに転向するのは大きな決断でしたが、ホンダとHRCのために働くという機会は意志決定を後押ししてくれました。」
「FIMスーパーバイク世界選手権(SBK)には長年参戦していますから多くの知識があります。このエキサイティングなプロジェクトに対して貢献できる部分も多いでしょう。」
「昨年は誰にとっても厳しい1年で、新型バイクの開発はパンデミックの影響を受けてテスト期間が限られた状態で行う必要がありました。CBRが素晴らしいバイクであることは間違いなく、多くの人の手が加わっており非常にスピードがあるバイクです。今年は考えうる最高の結果を得るために戦うことができるでしょう。」
レオン・ハスラム
「タフな冬でしたし、トレーニングスケジュールを遅らせることも必要でした。しかし過去数ヶ月はバルセロナでしっかりとトレーニングを重ねてきました。」
「フラットトラック、ミニバイク、トライアル、エンデューロなど様々なライディングをしていました。今年は今までにないほどにフィジカル面でしっかりと準備ができていると思いますし、CBR1000RR-Rに乗るのが待ちきれません。」
「昨年1年は学習の期間で、新しいチームとともに新しいバイクの理解を進めてきました。今年は2年目となり多くのデータがありますし、毎週末のレースをベースセッティングとともにスタートすることができるはずです。」
「バイクの開発も進んでいますから、シーズン中に大きな助けとなるでしょう。誰もが冬の間に懸命に作業を続けてきましたから、早くシーズンスタートを迎えたい気持ちでいっぱいです。」
アルヴァロ・バウティスタ
「オフシーズンが長くなり不思議な状況が続いていましたが、しっかりとフィジカルトレーニングを行い準備を続けてきました。早くレースをしたいですし、バイクには全体的に満足しています。」
「車体に大幅な変更はありませんが、各種の小さな進化の積み重ねがより良いベースセットアップとなって作業を楽にしてくれるはずです。特に電子制御の部分やリアグリップの改善に集中していました。」
「次回のテストではこれまでの開発内容をしっかりと試し、より優れたバランスのバイクを作り上げたいと思います。昨年はパンデミックの影響で大きく進化していく事はできなかったものの、着実にポイントを重ね、表彰台を含む素晴らしい結果を獲得してきました。」
「過去1年の経験がありますから、今年1年のシーズンはよりノーマルな1年になるでしょう。今年はより良い成績を獲得することができるでしょうし、願わくば初優勝を飾りたいと思います。」
（Source: HRC）
（Photo courtesy of HRC）