リアハードという選択に関しても自信を持って選択した結果だと語り、もし仮にリンスが転倒していなかったとしても後半にタイヤが厳しくなって自分に追いつくことができなかっただろうと語る。レースへの挑み方、レースの中での落ち着いた走りからも確かに成長を感じさせる。次回は得意としているヘレスだが落ち着いて挑みたいとしている
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我ながら素晴らしい内容のレースだった
1位 ファビオ・クアルタラロ 41’46.412/348.3km/h
「現時点ではチャンピオンシップについて考えたくありません。今は素晴らしいペースで優勝したこのレースに関して集中したいと考えています。今回はメンタル面での成長を自分でも大きく感じることができました。フロントに立って序盤からプッシュを続けたレースでした。背後にはリンスがぴたりとつけていましたが、彼よりも素晴らしいペースがあるとわかっていました。その中で彼がミスを犯して転倒したわけです。」
「カタールのレースも良い内容でしたが、今回のレースは前回とは少し違う内容であったものの素晴らしいレースだったことには変わりありません。こうした素晴らしいレースができると、自分自身にも良い影響を与えますし、チームにもポジティブな影響を与えると思います。」
「スタートに関してはスターティングデバイスでまだ苦戦をしている部分があります。しかし、こうした素晴らしいレースを続けていると日本人エンジニアも新しいデバイスをすぐに持ってきてくれるでしょう。ヤマハのバイクはスピードがあるんですが、まだまだ改善が必要な部分があります。それにスタートで遅れてしまうと勝てるレースも勝てなくなってしまいますからね。」
「しかし改めて今回のレースは自分でも良かったと思っています。メンタル面でも成長できていますし、チームやバイクも素晴らしい状況だと思っています。ですから、まだまだこれから先に、こうしたレースを続けることができると感じています。」
「ハードリアに変更した事はギャンブルだとは感じていません。昨日の練習走行でもそうでしたし、今朝もウォームアップで全体的に良い走行ができていました。ウォームアップに関しては路面が冷たく、再加熱した古いタイヤを使用した状態でも良いペースで走行ができていました。ですからタイヤを変更しても自信があったんです。それに、ライバルのリンスはリアにミディアムを使用していましたから、レース後半になれば彼のペースは落ちていくだろうとも思っていました。」
「次回は得意なヘレスで昨年は優勝しているわけですが、今回のポルトガルに関しては昨年優勝したミゲルが苦戦をしていたわけですので、落ち着いてレースウィークに挑みたいと考えています。今週末がそうであったように、ステップバイステップでレースに向けて準備をしていきたいと考えています。チャンピオンシップの事は引き続き意識せずに戦っていきたいと思いますね。」
(Source: yamaha-racing)
(Photo courtesy of michelin)