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ブレンボが分析する 2021年MotoGP フランスグランプリ

ブレンボが分析する 2021年MotoGP フランスグランプリMotoGPチャンピオンシップで全てのMotoGPライダー達と密接に仕事をしているブレンボのテクニシャン達によると、ル・マン・サーキットは、ブレーキにとって中程度の厳しさのサーキットだ。5段階評価では3に該当し、2021年シーズンのカレンダーにおけるその他の8つのトラックと同様だ。フィニッシュラインには674mのストレートがあるが、それ以外にもストレートが存在し、カーボンブレーキディスクを冷却することが可能だ。
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MotoGPのブレーキパッド温度は800℃に達する

brembo(ブレンボ)がMotoGP用のパッドに使用している素材はカーボンだ。カーボンは優れたフリクション性能とコンスタントなパフォーマンスを発揮する。そのパフォーマンスは均質でフェードしにくいものだ。
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ストリートバイクのスチール製パッドと比較すると、バイクの車重、耐久性、最大の温度などが異なる。brembo(ブレンボ)のMotoGP用ブレーキパッドは僅か50gしかなく、ストリートバイクのそれの半分以下の重量だ。また耐久性についても900km以上の使用は想定されておらず、パッドの最大温度は800℃に達する。

全てのストリート用パッド


公道でバイクを使用するユーザー向けに、brembo(ブレンボ)は4つのバージョンのパッドをラインナップしている。オーガニックCCはソフトなブレーキング向け、シンタードSP、SA、LAは少しハードなブレーキングに対応、最高品質のパフォーマンスを発揮するのはSAで、その効力はパッドの温度が高くなるにつれて高まる。

LA、SAと異なり、トラック用のパッドは公道での使用には適していない。トラック用のパッドは温度が高まらない限り高い効力は発揮しないためだ。オーガニックのRCパッドが最も高いパフォーマンスを発揮するもので、全てのスポーツバイク、そしてアグレッシブなネイキッドバイクに最適なものとなる。これらは高い温度において高いパフォーマンスを発揮する。

レース距離の3分の1でブレーキングが必要


ル・マンにおいて、ライダー達は9回、合計31秒間のブレーキングを行う。2021年カレンダーでル・マンが3番目に短いサーキットであることを考えると、これは小さな数字ではない。レース全体ではブレーキは34%の箇所で使用され、これはヘレス、バレンシア、ミサノなどと同様だ。

9つのブレーキングセクションのうち8箇所で、ブレーキングにおける減速Gは1Gに達する。そのうち5箇所では1.2Gを下回ることはない。3つのコーナーは別で、ここではブレーキングシステムにかかる圧力は10barを超える。また、スタートからフィニッシュまでにライダーがブレーキレバーに加える力は、合計で975kgとなる。

約300km/hからのブレーキングで1.5Gの減速Gが発生


9つのブレーキングセクションにおいて、2つがブレーキングシステムに高い負荷がかかり、5つがミディアム、2つが軽めのブレーキングが必要となる。

MotoGPバイクにとって最も難しいブレーキングポイントはターン9だ。バイクの速度は295km/hを超え、108km/hまで4.5秒で減速を行う。この時のブレーキフルードにかかる圧力は13.6barで、ライダーはブレーキレバーに6.4kgの力を加え、減速Gは1.5G、制動距離は239mとなる。

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(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)

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