ドイツGP決勝レースの結果だ。優勝したのはザクセンリンクで11連勝となったマルク・マルケス。キャリアで最も辛い時期を乗り切って優勝を果たした。なお、最高峰クラスで同一サーキットでの8連勝はジャコモ・アゴスティーニ以来の快挙となる。
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レースのスタート後にトップに立ったのはアプリリアのアレイシ・エスパルガロ。マルク・マルケスは2位で、ヨハン・ザルコ、ファビオ・クアルタラロが追う展開となった。
マルクはその後すぐにアレイシ・エスパルガロを抜いてトップに立つ。その後、ホワイトフラッグが振られ、マシン交換が可能となるが、マルクはこの瞬間をチャンスを捉えて一気にペースを上げて後続を引き離しにかかる。
雨は激しくならず、逃げるマルクを逃すまいと4番手から順位を上げてきたミゲルが、アレイシ・エスパルガロ、ジャック・ミラーを交わして2番手に浮上。後方ではファビオ・クアルタラロがミラーを抜いて3位に浮上。
マルクを追うミゲルとマルクの差は縮まっていくが、ミゲルもマルクに接近しきることは出来ず、マルクがそのままリードして見事優勝、2位にミゲル・オリヴェイラ、3位ファビオ・クアルタラロとなった。
4位はブラッド・ビンダー、5位は後方から追い上げたフランセスコ・バグナイア、6位ジャック・ミラー、7位アレイシ・エスパルガロ、8位ヨハン・ザルコ、9位ジョアン・ミル、10位ポル・エスパルガロ
11位アレックス・リンス、12位ホルヘ・マルティン、13位中上 貴晶、14位バレンティーノ・ロッシ、15位ルカ・マリーニ、16位エネア・バスティアニーニ、17位イケル・レクオーナ、18位フランコ・モルビデッリ、マーべリック・ビニャーレスは最下位の19位でレースを終えた。
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ドイツGP 優勝マルク・マルケス
「キャリアで最も厳しい時期を乗り越えてきました。今日は大きなチャンスだと思っていました。3戦ノーポイントで挑んだ週末ですが、表彰台を目指して走ろうと思っていました。優勝の可能性は低いと思っていましたが、チャンスがあればトライしようと思っていました。」
「4周目あたりに雨が少し振ってきたのを見て、”これは自分のレースになる”と確信してプッシュしました。リスクを冒してプッシュを続けた後は、後半はミゲルとのバトルでした、最後は今までの辛い記憶などが蘇ってきて、本当に集中が辛かったですね。今後も良いレースをしたいと思います。」
ドイツGP2位 ミゲル・オリヴェイラ
「マルケスと争ったレースですが、自分が速い箇所、マルクが速い箇所があって、正直なところ差が全く変わりませんでした。面白いレースでしたが、マルクが1位で自分が2位なら満足です。連続の表彰台は嬉しいですね。」
ドイツGP3位 ファビオ・クアルタラロ
「正直なところ今日の表彰台は優勝と同じです。レースも同じで苦戦しました。最後まで100%の力で戦いました。他のヤマハライダーがどうかわかりませんが、苦戦をしてきたのでチームにとって重要なレースでした。本当にタフでした。しかし次回のアッセンは好きなトラックですし、バイクも合っていますから楽しみですね。」
ドイツGP 決勝レース結果
順位 | ライダー名 | タイム |
1位 | マルク・マルケス | 41’07.243 |
2位 | ミゲル・オリヴェイラ | 41’08.853 |
3位 | ファビオ・クアルタラロ | 41’14.015 |
4位 | ブラッド・ビンダー | 41’15.165 |
5位 | フランセスコ・バグナイア | 41’15.834 |
6位 | ジャック・ミラー | 41’16.329 |
7位 | アレイシ・エスパルガロ | 41’16.614 |
8位 | ヨハン・ザルコ | 41’18.682 |
9位 | ジョアン・ミル | 41’18.868 |
10位 | ポル・エスパルガロ | 41’22.012 |
11位 | アレックス・リンス | 41’24.046 |
12位 | ホルヘ・マルティン | 41’24.158 |
13位 | 中上 貴晶 | 41’26.460 |
14位 | バレンティーノ・ロッシ | 41’29.543 |
15位 | ルカ・マリーニ | 41’30.858 |
16位 | エネア・バスティアニーニ | 41’30.981 |
17位 | イケル・レクオーナ | 41’31.189 |
18位 | フランコ・モルビデッリ | 41’31.657 |
19位 | マーべリック・ビニャーレス | 41’31.958 |