今回はヤマハにとって忘れるべき週末となったが、その中で唯一人輝いたのはファビオ・クアルタラロだった。今までならば無理して先行するライダーに追いつこうとしていただろうが、レース全体を考えてスピードを発揮することが出来るようになってきたと語る。[adchord]
考えながらスピードを出すことの違いを理解出来てきた
ファビオ・クアルタラロ
「今朝はセクター2で苦戦するだろうという実感がありました。レースでもターン6、7あたりでスピードがなかったんです。チームと共に作業を進めていましたが、ミゲルとマルク相手に優勝争いをするには難しいとわかっていました。今日のゴールはタイトル争いをしているDucatiよりも前でゴールすること、表彰台を獲得することでしたから、目標は達成したと言えます。」
「ターン1はブレーキングでバトル出来ない状況でした。ミゲルが2番手になった時点で、マルクと共に逃げていくことはわかっていました。今回はこうした状況の中で落ち着いてタイヤを温存する方法を理解出来ました。フィーリングとしては悪くないながら、優勝出来るポテンシャルが無い時の戦い方がわかったと思います。」
「今週末はフィーリングが全体的に異なる感じです。ヤマハ全体が苦戦していますが、自分はあくまで自分のことだけに集中しています。今までの自分ならば、レース中盤でジャックやザルコに追いつくことに必死になっていたでしょうが、単純に速いということと、考えながらスピードを出すことの違いを理解してきたんです。」
(Photo courtesy of michelin)