今年は練習走行や予選でアレイシ・エスパルガロの姿をトップ10で見るのが当たり前になってきた。決勝ではあと一歩結果が出し切れない状況が続くが、間違いなく昨年よりは進化したパッケージでレースが出来ている。アレイシ・エスパルガロはしきりにモワパワーを要求しているが、参戦メーカー中で唯一コンセッション(優遇処置)ルールの元で、エンジン開発が許されるアプリリアだけに、年内に強力なエンジン開発をさらに進めていくのは考えられる方向性だ。[adchord]
今年のバイクは大きく改善した
ロマーノ・アルベシアーノ
「今年の前半戦はバイクがしっかりと成長しているのを実感しています。エンジンについても、車体の安定性も向上していますし、ブレーキング、コーナリングも改善しています。アレイシ・エスパルガロも非常に良い状態でレースが出きていて、バイクの改善を実感しているようです。昨年末から大きく戦闘力が増加していて、今まで出来なかったような開発が出来ています。」
「特にエアロダイナミクス、電子制御、エンジンなどが特に大きく変わっています。エンジンについては2回大幅に変更しており、これによって毎回ゼロスタートになってしまったので大変な作業でした。しかし現在のパッケージは高い戦闘力を発揮していますからポジティブですね。」
「トップライダー達の差は僅差ですから、自分達の足りない部分がより明らかになります。もちろんパワーがあれば苦戦しない部分もありますが、ザクセンリンク、アッセンのようなトラックでは、パワーだけではなく、バイク自体の細部のチューニングと改善が必要です。」
「ドヴィツィオーゾがバイクをテストしたことはポジティブです。彼は非常に賢いライダーで、3回行ったテストのうち雨でテストがしっかり出来ない回もありましたが、初回、そして特に3回目のテストで得られた情報は素晴らしいものでした。」
(Photo courtesy of michelin)